まやたろの体当たりチャリンコ日記

まやたろの体当たりチャリンコ日記

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン!

メイソウしてきます

こちらでの報告が遅くなりましたが、11/21に無事に実家に戻ってきました。

諸事情があって2ヶ月かけて自転車で進んだ距離を、飛行機でわずか2時間で帰ってきたため、心が追いついていない状態です。

 

人生迷走中なのでこれから10日ほど瞑想してきます。

本当はその前にブログを書き上げるつもりだったのですが、まったく追いつかず…

そのうち書き上げますので気長にお待ちいただけるとうれしいです。

鹿児島編 #2 かごんまぶらり旅

ダイナミックラボをあとにして、鹿児島市内へ向かう。

先日いただいたジョイフルの株主優待券のおかげであたたかいごはんにありつけた。

 

今夜の宿も決まらない中、寒いのでとにかくお風呂に入りたい!と向かった銭湯。閉店時間はまだのはずなのになんでこんなに暗いんだ?と不思議に思うと、扉に「毎月15日休み」の文字。今日は15日。なんという引きの強さでしょう。

灯りに引かれるようにすぐとなりにあったイルカゲストハウスへ。ここは夜は「よるイルカ」という居酒屋もやっていて、宿泊客でなくとも利用できる。他のお客さんと話しながら鳥刺しと焼き芋焼酎で晩酌。うんめ〜!!

おかみさんがめちゃくちゃいい人で、こんなビンボーチャリダーにさえおすすめの野宿スポットや翌日の観光ルートまで教えてくれた。居心地がいいし、外は寒いし、なかなか出られなかったのだけどいを決して外に飛び出す。

公園のすべり台の下とか東屋とかをぐるぐる周り、結局落ち着いたのはこちらの公園。週末にオーガニックフェスタがあるらしく、ちょうどいいテントが並んでいたおかげで屋根と壁付きの優良物件にありつけた。(写真は翌朝撮影)

人が来る前にとっとと撤収。おかげさまで朝日と桜島を眺められた。

昨日閉まっていた銭湯で朝風呂。金魚さんがんばって。

おかみさんにおすすめされたクレープの自販機。ちょうど中身を補充しているところたったのでしばらく待っていた。するとクレープのおじさんに話しかけられる。

 「どこから来たん?ええなぁ。俺もそろそろ仕事やめて車で日本一周しようかと思っとるけん。がんばりや。」

そういって漱石さんをひとり、わたしの手に握らせてくれた。九州の人、ほんとにあったかい…。

ちなみにクレープはこんな感じで出てきます。

西郷どんも見守ってくれる。

ちなみにおかみさんによると西郷どんはとても礼儀正しい人で、たとえ相手が自分より目下の人間であろうと、出迎える時は必ず正装に着替えたという。だからよく見かける浴衣姿は彼の本来の姿ではないらしい。

知らないことばかり。

 

さて、宮崎県の都城でとある親子のお話会があるということで運んでもらうことになったエセチャリダー。そのお話会についてはまた後日あらためて書きたいと思う。

 

鹿児島編 #1 ついに潜入!ダイナミックラボ!!

さて、この旅も残すところ1週間を切った。

イムリミット差し迫る中、わざわざ鹿児島県南さつま市まで足を延ばしたのは、テンダーさんの「ダイナミックラボ」に行くためだった。

sonohen.life

ここはテンダーさんがクラウドファンディングで600万円を集め、廃校を改装して作ったファブラボで、3Dプリンターやらレーザーカッター、製材機や木工用の工具、プラスチック鋳造機など広い校舎を利用して大小さまざまな機械が置かれている。

その多くが貰い物だったり、テンダーさんが自ら手作りしたものもあって、なるべくお金をかけずに、でも小さなパーツから家に至るまでなんでも作れるような設備が整えられている。実際ここでわずか3週間で軽トラモバイルハウスを作った人もいるそう。

今までゴミとして捨てられていたプラスチックやアルミ缶を溶かしてDIYできるような仕組みを作っていて、これができれば、例えば小学校に出前授業をしてみんなで拾ってきたゴミを溶かしてその場で楽器を作るなどといったことができるようになり、ゴミがゴミという概念でなくなる。ものづくりで社会を変えようとしているテンダーさん。他にも核や政治の問題含めいろんな話をしてくださって、改めてその視野の広さにただただ敬服するばかりでした。

 

家も作れちゃう木工ルーム。

 

プラスチック破砕機

破砕されたお弁当のプラスチック容器

テンダーさん自作のプラスチック射出機

こんなかんじでプレスされる。

うわさの3Dプリンター。使われるプラスチックもトウモロコシが原料で3年で土に還るらしい。

こんなものとか

こんなものができちゃう!ちなみにこれはアルミ缶を切るためのジグ。アルミ缶は上下の部分さえうまく切ることができれば、アルミ板として使うことができる。

広げればこんな風に屋根瓦になる。わざわざ高いお金を出して屋根材を買う必要がない。

アルミの融点は660℃なので七輪+ヒートガンで温度を上げれば溶かすことができる。

溶かしたアルミで型作り。

 


ここに来る途中にスポークが2本折れてしまい、昨日直していたらさらに1本折れてしまった。メキシコで半年ぐらい前に組んでもらったホイールなのだけど、あまりいいスポークを使っていないようでニップルも錆びてて回らないし、どうしようかと途方に暮れていたところ、テンダーさんが救世主を呼んでくれた。10年間で111カ国14万キロを走破した「自転車野郎」こと加藤さん。現在は南さつま市の地域おこし協力隊としてサイクルツーリズムに取り組んでいる。その加藤さんがわざわざ工具を担いでやってきてくれたおかげで、どうにかスポークも交換できた。加藤さんのぶっ飛んだ話がとても面白かった。

お忙しい中&お休みのところ案内してくれたテンダーさんはじめダイナミックラボのみなさま、加藤さん、本当にありがとうございました!
さて今日はこれから宮崎に向かいます。ワープ!!



熊本編 #2 旅人にやさしい熊本県

ビンボー旅行者にとってありがたい場所は幾つかあるのだが、その中でも今日は熊本県の素晴らしさについてご紹介したい。

 

道の駅といえば日本における数少ない野宿スポットとして有名だが、その中でも熊本県は群を抜いている。

道の駅で野宿をする際は、店の前にテントを張るかベンチに寝袋をひき、開店前にそそくさと撤収するのが通例だが、熊本の道の駅はなんと24時間営業の休憩室がある。壁には「無断連泊禁止」の文字。つまり宿泊は容認されており、一言断れば連泊も可能ということだ。時にはマンガや無料wi-fiなどもあるというやさしさ。

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道の駅みなまたではソファ、電源、wi-fiという奇跡の3コンボが発生。外は雨が降る中快適な夜を過ごしたのであった。

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この日は車で日本一周している方とも出会い、ふたりで飲みながら話した。おまけにジョイフルの株主優待券までいただいた。めっちゃうれしい。これでお腹いっぱい食べられる!

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そして便利スポットその2はパチンコ屋の休憩室。ケータイをなくしたけどネットカフェに入る金銭的余裕のないわたしにとって、素晴らしい空間だった。これは何も熊本に限ったことではないのだが、たまたま生まれてはじめて入ったパチンコ屋が熊本だったのでついでに紹介。

 

無料インターネット、電源、wi-fi、があり、マッサージチェアやマンガまで。時間が許せばいくらでもいられると思った。休憩室は禁煙なのもありがたい。もちろん店舗によってサービスは違うのだろうけど、今後困ったらまた使わせていただきたいと思います。

 

熊本編 #1 サイハテという名の楽園へ向かう

この度この旅に出た理由のひとつが、三角エコビレッジサイハテの6周年イベント「

SAIHATE 6th Anniversary Fes.《楽園2017》」に参加するためだった。

サイハテとは?

熊本にある1万坪のエコビレッジ。パーマカルチャーをとりいれた〝楽園デザイン〟をベースに、アースバッグ建築はじめのあり方を模索・実践するコミュニティーです。

village.saihate.com

 

道の駅で目を覚まし、人が来る前にテントを片付けている間、トイレでiphoneを充電させてもらっていた。片付けを終え、さあ出発しますか、とトイレに戻ると、そこにあるはずのiphoneがいない。

い な い…

わずか15分ぐらいの間にいなくなっているではないか…。掃除のおばちゃんに聞いても知らないと言われ、まだ開店時間まではだいぶあるのでスタッフもいない。仕方ないので近くの警察署に行って紛失届をもらった。

よりによって今日の目的地であるサイハテはどうやら山の中にあるみたいなのだ。余裕を持って出発したはずが、思わぬトラブルで時間をくってしまった。果たして夕暮れまでにたどり着けるのだろうか。大きな不安を抱きながらペダルを踏みしめる。

 

ああ。あまりにも突然の別れ。昨年アメリカへと旅立つ前からの付き合い。たのしい時も、苦しい時も、いつもわたしを見守り、導いてくれた彼。パタゴニアの雨にやられて瀕死状態になったこともあったけど、お米パワーでどうにか復活(ジップロックの中にお米と一緒に入れておくと水分を吸ってくれる)。わたしは彼に何もかも依存していた。なくしてはじめて気づく彼の存在の大きさ。触れようとしてもそこに彼はいない。

しかし走りはじめてしばらくすると自分の視線がいつもと違うことに気づく。今までいつも彼のことばかり見ていて、周りの景色を見ることを忘れていた。何時までにここに着かないといけないという時間に追われ、道順に振り回され、自分がどこにいるのか、なんのために旅をしているのか、わからなくなっていた。

そうか。これは神様が与えてくれた試練なのだ。

 

そんなことを考えながら走っていたら、「ますぱん」というかわいらしいパン屋さんを発見。今までだったら中に入るよりも先に彼にお伺いを立てていた。ここのパン屋さんの評判はどうかしら?とか、どのパンがおいしいのかしら?とか。しかし彼のいない今、自分の直感を信じるしかない。

結論から言うとここのパンはめちゃくちゃおいしかった。特にクリームパンは忘れられないおいしさ…。人の評価よりも自分の直感に従うのだ。

www.facebook.com

 

それからひたすらこぎまくり、三角方面の海岸沿いを走る。

どうにか近くまではたどり着いたのだけど、最後の道がどうにもわからない。細かい地図もないし、どうしよう…。途方に暮れていたところ、一台の軽トラが通り掛かる。

「すみません、サイハテっていうエコビレッジご存知ですか?」

「ああ、あの丘の上や」

と言って指された方を見る。おそらく標高にして100mぐらい上だろうか。ここから見る限りは木しか見えない。

そのおじさんがとっても親切で、わざわざ上まで案内してくれた。

「「サイハテ」っちゅうぐらいやけん、この世に夢も希望もなくした人たちが集まるところなんやろ?」

と言う言葉に思わず吹いてしまったけど、地元の人達にはそんな風に映るのだろうか。

 

何度もお礼を言い、引き続き坂を登る。最後の坂がこの旅はじまって以来最強にエグくて、登ろうとしたら前輪が浮き上がった。

 

なんでこんなところに…と内心思ったけど、その坂の先に待ち受けていた景色を見て納得した。

こりゃ楽園ですわ。

焼き立てパンもおいしい飲み物も全部ドネーションでまわってる。

 

廃材エコヴィレッジ ゆるゆるの飛龍さん&ゆきよさん、宮崎でハッピーソルトという塩を作っているネジくんとも再会したり、他にも面白い方にたくさん会えた。

翌日は高校の友人ファミリーも遊びにきてくれた。

子どもも大人もとにかく自由に自分のやりたいことをやっていて心地の良い場所だった。わざわざ来た甲斐があった。

またゆっくり来たいなあ。

 

※ちなみに、なくしたケータイはちゃんと道の駅に届けられていたようで後日戻ってきました。めでたしめでたし。

福岡編 #4 久留米絣をたずねて三十里

福岡を発ってしばらくしてから久留米絣を見に行くのを忘れていたことに気付く。
当初は佐賀から長崎に向かう予定だったのだが、どうしても久留米絣のことが気になって、福岡に引き返すことにした。

久留米絣(くるめがすり)は、福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている絣。生産されているもののほとんどは着尺(きじゃく)の綿織物。織幅が1尺(約38㎝)の織物。括り(くくり)とよばれる技法であらかじめ染め分けた糸(絣糸)を用いて製織し、文様を表す。伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。久留米絣の技法は1957年に国の重要無形文化財に指定され、1976年には経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されている。
江戸時代の後期に、井上伝という当時12歳の少女が創始したとされる。久留米藩が産業として奨励していた。一時は年間200〜300万反を生産したが、戦後は洋装化により絣の需要が激減、現在は少量の生産にとどまる。

 

今回は八女市にある唯一の工房、「下川織物」さんにやってきた。当日の連絡にも関わらず受け入れてくださり、大変ありがたい。

oriyasan.com

 

サガのサカに苦しめられながら100kmほど走り、工房に到着。

日も傾きかけていたこともあり、干していた藍染の糸を取り入れているところのようだった。

奥の工房からはギッコンバッタンという大きな音を立てながら、織り機がひっきりなしに動いている。20台の織り機による大合奏。

絣は染める段階で染めたくない部分を糸で縛り、織り上げた時に模様が浮かび上がる。織り始めるまでに30工程ぐらいあるらしく、通常で2-3ヶ月、模様が複雑になると出来上がるまでに1年弱かかったりするそうだ。

下の写真は糸を縛った状態(右)、染めたあと(中央)、糸をほどいたあと(左)

これがどんな模様になるかなんてこの時点では想像付かない。

図案を見ながら整経し、

糸を織っていくと…

このように模様が浮かび上がる。す、すげー…

こんな複雑な柄も作れるらしい。

 

素敵なスタッフの皆様。今夜は冷えるわよ、と言って特別に久留米絣のストールをプレゼントしてくれた。うれしい。


今回見たのは機械織りだったけど、本藍染&手織りで未だにやっているところもあるという。残念ながらタイミングが合わなかったので、次回はそれも見てみたいな。


アップダウンを100kmも走った自分をねぎらうために、温泉入って道の駅の半額弁当食べてビール飲んですぐに寝る。ウロウロしたらだめ、飲んだらすぐ寝る。

佐賀編 #1 思いでぽろぽろ

福岡から佐賀県に突入。玄界灘は風が強いと聞いてビビっていたのだけど、思ったほどではなかった。

 

「虹の松原」は松の香りが辺り一面に立ち込めていてとても気持ちのいい道。

先日広島で再会した小学校時代の友人のご両親が玄海町に住んでいるということで訪ねた。

小学校時代、わたしたちは男子に混じって女ふたりサッカークラブに入り、一緒に和太鼓を習っていた。家族ぐるみでの付き合いだったからいろんな思い出話に花が咲いた。わたしのことを娘のように応援していただいて本当にありがたい。