まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

北海道編#3 支笏湖とまさかの…

札幌から千歳経由で支笏湖へ。出発したのが14時過ぎだったので、飛ばし気味に走る。最後の20kmは森の中を走る気持ちのいいサイクリングロード。

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https://www.instagram.com/p/BYIxlJMg0co/

支笏湖に着きましたぞ。なんとか夕日に間に合った。チリで買った三代目テントは先日ご臨終なさったのですが、心やさしき友人がくれた四代目テントで乗り切っております。ありがとみゆー♡

 

翌朝は9時から雨の予報だったので日の出と同時に出る予定だったのだが、案の定ダラダラしてたら6時過ぎになってしまった。そして出発直後に道端であるモノを発見したりして、予報通り9時に雨は降り出した。

このまま40km先の洞爺湖に抜けるか、10km先の雪月花廊に避難するかで迷ったが、まだいける!と思って洞爺湖方面に舵を切った。

 

ところがどっこい、しばらくすると雨脚が強まり、完全にやる気をなくした。結局下った道をまた上って雪月花廊に向かうことにした。そしてこの道がまたキツく、2km置きに6%の上りと下りが交互に現れるという悪魔のような道だった。どうにかして11時頃到着。

f:id:mayataro811:20170831051959j:imagef:id:mayataro811:20170831052025j:imagef:id:mayataro811:20170831052055j:image宿のおかみさん(かかさん)が特別にお風呂を沸かしてくれた。洗濯もさせてもらい、すっかりリフレッシュ。

夜は他のライダーさんに混じってごはんを食べ、ギターを弾いてみんなで歌った。たのしいひとときでした。

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 念願のエゾシカも食べられて満足です。

https://www.instagram.com/p/BYKuyZFA4nJ/

エゾジカ食べたい。と念じていたら道でバッタリ出会いました。タナボタならぬミチシカです。食べられる分だけいただき、盛り塩をして弔いました。メスなのに100kmぐらいあったんじゃないかな。脂がのってます。シカさんありがとう。おいしくいただきます。

 

今宵は図書室にて就寝。相変わらず面白くて不思議な宿だ。

 

 

北海道編#2 サムズバイクとミスターバイシクル

朝起きると豪華な朝食が用意されていた。荷物をまとめて出ようとすると、今度はおにぎりをもたせてくれた。

れいこさんの働く北海道のローカルコンビニ、セイコーマートは最高だ。お店で手作りのおにぎりやフライドチキン、焼きたてのパン…どれもすごくおいしいので北海道ではこのオレンジの看板を見るたびにテンションが上がる。

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れいこさん、夢子ちゃん、大変お世話になりました!

 

あつまをあとにして札幌まで70kmほど。今日は快晴とまではいかないが、雨もなく走りやすい。14時半に到着。

 

夜は前の会社の先輩や狩猟つながりで出会った友人など、わたしの会いたい人を集めた会。わたし以外はみんなお互い初対面でどうなるかと思ったけど旅の話など楽しんでいただけたようでよかった。

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翌日は朝からけっこうな雨。以前オーストラリアを走ったというアキコさんとラーメンやさんで待ち合わせ。人気店らしく、雨なのにすごい列ができていた。

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つづいて向かいにあるサムズバイクへ。

ペダルとクランクの様子がおかしかったのを中古パーツで交換していただきました!なんともありがたい。tkdさんは北海道で走ってない道はないぐらい北海道を知り尽くした人。函館までのおすすめルートやグルメ情報など、いろいろと教えていただいた。歩くガイドブック並みの知識!

とても居心地の良い場所で、結局ほぼ一日中いた。

https://www.instagram.com/p/BYI4lbPgXja/

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札幌にある素敵な自転車やさん、サムズバイク。度々お世話になっている青山OVEの松田さんのご紹介でおじゃましました。手際よく丁寧にメンテとパーツ交換をしてくださったtkdさん。ペダルとクランクの調子がおかしくなっていたのをタダ同然で直してくださいました。本当にありがとうございます。こだわりの美味しいコーヒーとおやつをいただきながらナミさんとおしゃべり。このお店のオーナーだったご主人のサムさんは昨年亡くなられたそうで、写真を見ただけでもダンディーでカッコよくて素敵な方だったんだろうなあと思ったのだけど、お店には次々とサムさんに会いに来るお客さんがあとを絶たず、どれだけ愛され慕われていた人なのかうかがい知ることができました。お会いしてみたかったなあ。帰ろうとしていたところ、これまた素敵なファミリーが現れ、わたしの話を聞きたいとのことで急遽プチお話会に。結局ほとんど一日中いた。笑ナミさんとは今日はじめて会ったとは思えないぐらい、なんだか昔からの友達のような感じで何度もハグをして別れました。出会えてよかった!!

 

わたしが行きたいと言ったらアキコさんが北海道博物館まで連れて行ってくれた。

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アイヌの展示が充実していると聞いた通り、旧石器時代からの北海道の歴史が時系列でわかりやすく展示されていた。縄文時代のあと、九州〜本州までは稲作がはじまったが、北海道までは伝わらなかったため、続縄文文化と呼ばれているそう。その後アイヌの人たちが如何に松前藩から搾取されていたかもよくわかった。干鮭100匹と米7升を交換とか酷すぎる。f:id:mayataro811:20170828095105j:image

どうしてあとから来た人たちってみんな偉そうなんだろうか。どこの国も先住民に対して同じようなことをしている。

 

アイヌは口承文化のため、神話や唄なども代々語り継がれてきた。しかし差別の酷かった時代、親はあえて子にアイヌ語を教えようとしなかった。そうして失ってしまったものがたくさんあるのだろう。一度絶えてしまったものを復活させるには凄まじい努力が必要だ。

 

札幌でぜひとも行ってみたかったのがこちら、ミスターバイシクル。 名前だけ聞いたら自転車やさんみたいだけど、実は床屋さん。しかしただの床屋ではない。

https://www.instagram.com/p/BYIQ-pEAKiJ/

日本一周チャリダーをタダで散髪してくれる床屋さん、Mr.Bicycleにいってきた。実はおととい行ったのだけど、「今日はいっぱいだから、あとTシャツに日付と番号も入れないといけないからまたあさって来てくれる?」と言われて本日再訪したのでありました。マスター自身もかつて日本一周したチャリダーであり、かれこれ35年間もここを訪れるチャリダーの髪を切り、Tシャツを配っている。なんという太っ腹でダンディーなおじさまなのでしょう。マスターが淹れてくれたコーヒーはコーヒーが苦手なわたしでも美味しいと思うほどで、おかげさまでツーブロックも復活し、はじめての顔剃りのおかげでお顔もツルツルになり、これで準備万端です()

 

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札幌ではジビエラーメン職人・みづほさんのお宅に2泊させてもらった。これからエゾシカラーメンをはじめるらしい!楽しみだなあ〜!(わたしの黒さが引き立ちます

 

いろんな人との再会や新たな出会いに励まされ、わたしはまた前に進める。やっぱり人との出会い、これにつきる。そんなことを再認識させてくれた札幌滞在。出会ってくれたみなさま、本当にありがとうございました!

 

北海道編#1 アイヌモシリとチプサンケ

アイヌモシリというお祭りがあると聞き、沙流川のほとり、平取町までやってきた。といっても運よくこうちゃんたちも行くというので一緒に乗せてもらった。

 

途中で寄った雪月花廊という廃校を利用したライダーハウス&カフェ&資料館がかなりぶっ飛んでいて面白かった。

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f:id:mayataro811:20170824161250j:imagef:id:mayataro811:20170824161302j:imagef:id:mayataro811:20170824161330j:imagef:id:mayataro811:20170824161344j:image

ルスツ豚丼もうまし

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廊下の移動はこれで。高校の時に某Sくんが廊下でこれを走ってて怒られてたのを思い出す。

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二風谷アイヌ博物館に寄ってみる。丸木舟を作る様子や貝で穂積をしている動画がとても面白かった。オヒョウの樹皮からサラニプというかばんやアッシ織りという織物を作る。先日新潟の山熊田で見たシナ織りと極めて近い。

 

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夕暮れも迫ってきているので会場へ向かう。会場だと思っていたところからさらに15kmぐらいあって、自転車だったら相当萎えてただろうなあと思った。

テントを設営している間に暗くなり。雨も本降りになってしまった。どうにか設営したが床が斜めなので寝にくいことこの上なし。

 

たまたま居合わせたメンバーと一緒にキャンプを楽しんだ。

焚き火したり

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カレーのために廃材からスプーンやおたまを作ってみたり

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アイヌの結婚式にも参加した。

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大盛によそわれた一杯のごはんを二人で食べきらないといけない。とても苦しそうだったけど、その苦しさを乗り越えてはじめて結ばれるという通過儀礼

ちなみに結婚破棄したければ食べずに突き返すらしい。 

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アイヌの刺繍も習った。全体が蜘蛛の巣、ぐるぐるがフクロウ(アイヌの神様)の目。

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アイヌモシリは全部で一週間ほどやっているのだが、わたしがいたのは5日ほど。来る日も来る日も雨で、心身ともに堪えた。

そしてテントのポールが裂けてご臨終なさった。チリのホームセンターで30ドルで買った三代目テント。心やさしき友人がテントを譲ってくれたので命拾いしたが、思い出がいっぱい詰まったテントを捨てるのを躊躇い、結局下の部分だけ切り取ってグランドシート代わりにすることにした。

お世話になりました。

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アイヌモシリの後に二風谷でもチプサンケというお祭りがあることを知り、せっかくなのでこちらにも参加してみることに。

また結婚式に出席。衣裳や作法に多少の違いが見られて面白い。

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古式舞踊。アイヌの踊りは楽器を使わず、唄と手拍子で盛り上げる。

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会場では友人に再会したり、関野吉晴さんにお会いしたり。

https://www.instagram.com/p/BYBIHWqgftS/

グレートジャーニーの関野吉晴さんに遭遇!!畏れ多くもしばしチャリ旅談義。すごく気さくで素敵な方でした。

 

そして丸木舟の進水式、チプサンケ。乗船体験もできるのだが、すごい人だったので諦めて観賞。船の形によって安定感のあるものから、何度も転覆するものまでさまざま。

 

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そんな感じで約一週間アイヌ漬け…になるつもりだったのだが、結局あまり漬かれないまま平取を後にした。

 

40kmほど走った厚真という町に母の友人が住んでおり、そこで手厚くもてなしていただいた。

https://www.instagram.com/p/BYBIbzZgcIm/

サッポロクラシック、ジンギスカン、牡蠣、とうきび、ほっけ、ししゃも、白老牛、アスパラ、カニ、北海道うますぎる…!ごちそうさまです!!

 

ここに来るまでなんとなく消化不良の悶々とした気持ちだったのだが、美味しいご飯をいただき、集まった人たちと楽しい時間を過ごし、温泉に入り、久しぶりにふかふかの布団に入ったらもう幸せ。わたしは単純だ。

青森〜北海道編 りんご染めと縄文遺跡と誕生日

夜中何度もいろんな車が入れかわり立ちかわりやってきてあまり眠れないまま朝を迎える。

 

昨日教えてもらったりんご染めの工房に電話すると10時からやっているというのでそれに合わせて出発。板柳まで15km。

りんご染めは葉を煮出した液からきれいなピンクが、樹皮や枝からは黄、茶、グレー系。

https://www.instagram.com/p/BXpKMlJAdnJ/

りんご染め体験りんごの葉や樹皮からこんないろんな色が生まれるなんてーall the diferent colors are made from apple leaves and bark!

 

葉っぱを煮出すだけでこんなきれいなピンクに。この時期の生命力に溢れた葉でないとこの色は出ないらしい。

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ピンクと迷ったが汚れそうなのでグレーでエコバッグを染めることに。縛ってから染液に漬けて30分、その後媒染液に漬けて30分。水洗いしてアイロンをかけて出来上がり。f:id:mayataro811:20170823012319j:image

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商品を買うのも自分で染めるのも同額(500円〜)なので、お時間のある人はぜひに。

りんご染め体験|青森県観光情報サイト アプティネット

 

お昼に出発して青森へ向かう。峠を越して14:30頃に市内に着いたのでその足で日本最大の縄文遺跡である三内丸山遺跡に行ってみた。

https://www.instagram.com/p/BXt6LpjgnCm/

日本最大級の縄文遺跡、三内丸山遺跡。竪穴式住居、いろり、勾玉などの装身具、漆塗りの器、鹿角の釣り針、土偶や土器、栗を栽培しマダイやフグも食べていたという豊かな狩猟採集文化。ああー縄文時代に住みたい。

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縄文文化すごい。5000年も前の人たちが鹿角で釣り針を作ってニシンやマダイを釣り、土器で煮炊きし、漆塗りの器で食べていたという。ニワトコの実からお酒を作るとか、囲炉裏で屋根を燻すことによって防虫・防水効果が出るとか、そんな知識もすでにあったり。とにかく面白かった。

 

 

その後めぇさんのご実家へ。シャワーを浴び、洗濯をし、ご飯をいただいた。イカやホタテの刺身、身欠きニシンの煮物、おとうさんがゴルフで当てた但馬牛のステーキなどどれもこれもおいしく楽しい時間だった。

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そしてなんとサプライズにケーキまで…!いきなり誕生日に人のご実家におしかけて祝ってもらうという厚かましさ。
とても申し訳ないけど嬉しかったです。

https://www.instagram.com/p/BXq8PvsA_1V/

はじめておじゃまするお友達のご実家に誕生日に登場してサプライズでお祝いしてもらうという厚かましいわたくしです。めぇさん、ご家族のみなさん、本当にありがとうございます!ケーキうんめぇ!

 

次の日の朝、めぇさんといろいろ話した。その中で印象的だったのはプロ意識の高さ。バイトだろうかなんだろうが、徹底的。たとえばコーヒーひとつ出すにしても、常連さんのさとうミルク有無は当たり前で、薄めとか濃いめとかの好みまで把握して気を回すこと。働いているお店のメニューは自分でお金を払って全制覇し、その上でお客さんにおすすめしたりフォローしたりすること。自分に足りていないと思う部分をピンポイントで修行すること。やっぱりこの人めっちゃカッケーと思った。
そんなめぇさんは中目黒でリロンデル (L'Hirondelle) - 中目黒/カフェ [食べログ]というお店をやっている。それはもう何を食べてもめちゃくちゃおいしくて、何よりめぇさんがめっちゃ面白い人だから虜になること間違いなし。

 

どうにか7:40のフェリーが取れたのでみんなに見送られながら7時前に出発。フェリーに乗り込む。青函フェリーの方が安いのだが、お盆時期で満席だったために津軽海峡フェリー。11時前に函館に到着。けっこうな雨。

https://www.instagram.com/p/BXrTMi6A6AW/

函館は雨


めぇさんのお母さんが作ってくれたすじこおにぎりを頬張ってがんばる。めちゃくちゃうまい…
ここから2日かけて友人のいるニセコまで向かうつもりだったのだが、なんとその友人が仕事が休みになったからわざわざ迎えに来てくれるという。そんなわけで森町ぐらいまで30km走ったところで、ラッキーピエロという函館名物のハンバーガーやさんで合流。雨かつお昼時をとっくに過ぎていたのにすごい行列で、1時間近く並んだ。

https://www.instagram.com/p/BXsSAChAApl/

雨の中走っていたらこうちゃんが150km車を走らせて迎えに来てくれた〜!神や!!函館名物ラッキーピエロ!

 

こうちゃんの友人らと合流して温泉に行き、そのあとお友だちのお店でテキーラを飲み、ほろ酔い気分で帰宅。明日からみんなでアイヌモシリへ向かう。

 

秋田〜青森編 きりたんぽとこぎん刺し

温室で迎える朝。

https://www.instagram.com/p/BXjTrUig3_f/

朝起きると掃除の方がなんとお弁当を作ってきてくれた。「冒険者の方が来てるって聞いて楽しみで〜」ですと。冒険者でもなんでもないんですが、本当にうれしくありがたいことです。初対面どころか会ったこともない人にこんなに優しくできるなんて神様みたいな人っているんだなあ。温泉優待券までいただき、おかげで朝から身も心もぽかぽかです。今回は短い滞在だったけど、山形またゆっくり来たいな。さて秋田までワープしますぞ。


温かい心遣いに感謝しつつ、温泉に入り、雨の中を鶴岡駅まで走る。ここから秋田まで一気にワープすることにした。鈍行で行ったので途中乗り換え駅で時間が4分しかなく、階段を上ってまた下りないといけないためはげしくあせった。輪行する度にらら自転車は乗るものであって運ぶものではない、とつくづく思う。

 

秋田駅に到着。ここで友人家族と待ち合わせをしていたのであった。

https://www.instagram.com/p/BXl6W3PARjb/

秋田で吉田さんファミリーと4年ぶりに再会!非電化工房の「地方に仕事を作る塾」で知り合い、その後わたしが山梨に行ってからは毎回のように農体験イベントに来てくれていた吉田家。帰省直前のお忙しい最中に秋田駅で再会。子供たちはすっかり大きくなっていて、短い時間でしたがお会いできてとてもうれしかったです!お土産やクラウドじゃないファンディングまでいただいてしまって、おまけにご実家に泊めていただいてごちそうをいただいて、もうなんとお礼を言ったらいいのか…

 

お昼ご飯をごちそうになり、心のこもったお手紙とおこづかいをいただき、さらには大館のご実家に泊めていただくというなんとも至れりつくせりなことになってしまいました。ありがとうございます。

朝出る時お母さんがお見送りしてくれた。おにぎりまで持たせていただいて。もうなんと言ったらいいのやら。

 

ここから弘前に抜けるには峠を越えないといけない。しばらくのぼりが続く。峠に道の駅があり、比内地鶏のきりたんぽという看板につられて入る。

https://www.instagram.com/p/BXmZSXpgRzU/

せっかく秋田にきたので#比内地鶏 #きりたんぽ

きりたんぽは時間がたつほどに味が染み込んでいって美味しかった。

 

https://www.instagram.com/p/BXmcaP3giI6/

と思ったらもう青森に突入

 

峠を下って弘前に入る。

弘前に着いたらぜひともやってみたいと思っていたのがこぎん刺し。見本を見ながら上下左右対称の模様を一針ずつ縫っていく。お店の人も自転車好きらしく、自転車話で盛り上がる。青森もなかなか自転車が盛んらしい。

https://www.instagram.com/p/BXm3WHEAPsp/

弘前にきたのでこぎん刺しを教えてもらう。一針ずつチクチクするのはたのしい。元々野良着を補強する過程で生み出されたこぎん刺し。「素敵ね」、と言いながらそれを上回るものを作ろうとする津軽気質によってどんどん新しい模様が生まれていったらしい。#handicraft #discoverjapan

 

近くに草木染めのこぎん糸を売っている「津軽工房社」という素敵なお店があり、そこのお姉さんと話しているうちに近くでりんご染め体験ができることを教えてもらった。

 

さて、今日はどこへ泊まろうか。岩木山にキャンプ場があるらしいが、逆方向だしあまり山を登りたくない。とりあえず温泉に入ってから考えよう、というか温泉の駐車場に泊まればいいかな〜みたいなノリで温泉へ。

しかし現実はそんなに甘くはなかった。

 

https://www.instagram.com/p/BXnXqOagjzW/

宿泊予定だった温泉の駐車場がNGだったので真っ暗な山道を登ってキャンプ場に向かうものの、途中で力尽きていたところ東屋を見つけたので今日はここにする。スーパーで買った割引惣菜と缶ビールで迎える30歳最後の夜。なにしてんだわたし。

 

そんなわけで力尽きてひとり東屋のベンチでウトウトしながら気づけば日付が変わっていた。31歳、幸先のいいスタートです。



 

新潟〜山形編 塩引き鮭と在来野菜

台風が近づいているので今日はのんびりお休みにするつもりだったのに、朝起きると青空が広がっており、予報では明日の方がひどくなるというので出発することにした。台風5号は時速20kmという自転車並みのスピードで日本海沿いを北上しているそうだ。なんだそれ。わたしのことか。こうなったら逃げるしかない。

 

そんなわけでとりあえず鶴岡まで走ろうと思ったのだが、準備でモタモタしている間に8時半になってしまい、このままだと台風に追いつかれる…と思っていたところ、大島さんが村上まで送ってくれるというのでありがたくお言葉に甘えることにした。村上に着くと、「せっかくだから塩引き鮭のお店に行こう」ときっかわさんに連れて行ってくれた。わたしは正直「鮭…!?」という感じだったのだが、中に入り、鮭が吊るされている様子を見て、社長さんのお話を聞いて、興奮がおさまらなかった。

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https://www.instagram.com/p/BXmJXDBA0Fs/

おおしま農縁の大島さんに連れて行ってもらった、村上の「千年鮭きっかわ」さん。鮭の頭から尻尾まで、皮や骨に至るまで余すところなく使うため、その製品数は100にものぼるというが、中でも人気なのが村上名物塩引き鮭。塩を揉み込んでひと月樽の中で寝かせたのち吊るされ、村上特有の気候風土の中で発酵し、ここでしか生まれない独自の旨味を蓄える。特に梅雨時は一度乾燥した鮭が湿気を吸って水滴がポタポタと滴り落ちるさまから「鮭が泣く」といわれ、この時期を過ぎると味がまろやかになり、さらに秋雨をへて一層深みのある味へと変化していくという。天然麹で作られた甘酒も飲ませていただいたのだが、これがすこぶる甘くて美味しかった。甘酒は元々夏の飲み物だったと聞くが、たしかにこうして冷やして飲めば夏バテ知らず。すべて手作り、無添加のこだわりのものづくり。大島さんと伺ったおかげで社長吉川さんの貴重なお話とアツイ想いをたくさん聞くことが出来ました。ありがとうございます!

 

いろいろ話し込んでいるうちに1時間以上経っていた。海沿いで大島さんに降ろしてもらい、出発。午前中は天気も良く、日本海ってこんなにキレイだったっけ?と思うほどだった。台風が近づいているというのにのんきに泳いでる人もけっこういた。まあ人のこと言えないけど。

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ミネラル工房という塩屋さん(ここも大島さんの知り合い)に寄ると、店主が丁寧に説明してくれた。
白いダイヤと呼ばれる塩の結晶は美しく、指先に軽く力を入れるだけでホロホロと崩れていく。これが石みたいに硬くて簡単に崩れないような結晶はホンモノではないという。今の塩の大半は海外から安く輸入した塩をもう一度水に溶かして煮詰めて再結晶しているような塩で、しょっぱいけどミネラル分は少ない。

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塩の作り方、塩づくりへのこだわり、なぜ今の塩がダメなのか、ホンモノの塩は何が違うのか、などアツく語ってくださったのだが、わたしは台風が気になって正直途中からあまり話が入ってこなかった。ごめんなさい。また来ます。


気づけば雨雲がそこまで迫っている。

https://www.instagram.com/p/BXhWRLqgXgc/

やばい

 

https://www.instagram.com/p/BXhR5C7AZVi/

山形突入!!

 

鶴岡に入った頃ポツポツ降り出した。おまけに真正面からの向かい風。それでも、ちゆきさんが「日本一おいしい」と太鼓判を押す「おむすび大地」さんのおむすびを目指して踏ん張る。

f:id:mayataro811:20170818154207j:imagef:id:mayataro811:20170818154216j:imageおむすびは本当に絶妙な塩加減とにぎり加減でちゆきさんが絶賛する理由がわかった。

 


雨脚が強まる中、最後の力を振り絞って「土遊農Do you know?」に到着。着いた直後に土砂降りになり、ギリギリセーフ。ここは600-1000種類の在来作物を全国から集めて育てている山澤さんの温室で、いろんな野菜が所狭しと育てられている。最近「「金がないなら稼げ」元ヒモのマッドサイエンティスト農家が語る人類改造計画 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」」という記事でも取り上げられた方。

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山澤さんは70歳と聞いて驚くほど筋肉ムキムキでキラキラギラギラしていて、ひたすら下ネタを言っているかと思えば、「人生なんて暇つぶしだ。好きなことやれ」「他人のことなんて知ったことじゃない」とか話があちこち飛ぶけど、一本筋が通っていて面白い。「俺は愛さないことにしたんだ。俺が愛した女はみんな俺にメロメロになっちまうからよぉ。」という言葉も納得できるような魅力的な人だった。日本でハーブがまだ知られていないような35年ぐらい前からハーブを育て、研究して化粧品を作っている。

ハーブ研究所SPUR | 完全無農薬&循環型有機栽培「モーガニック」で人、環境にやさしいものづくり

カラスウリの実は化粧水に、根っこはベビーパウダーに。市販のベビーパウダーコーンスターチで、本物はこっちなのだとか。

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7月にオープンしたばかりのレストラン「土遊農」は在来種の野菜をたっぷり使ったビュッフェ。わたしが着いた時はもう閉店していたのだが、ありがたいことにごはんを食べさせていただいた。

店の中にはポールダンス用のポールが立てられるようになっていて、ゆくゆくはポールダンスレッスンもはじめるだとか、もうなんか情報量が多すぎて訳分からなかったけど、とにかく強烈に面白い人だったので頭を整理した上でまたゆっくり来たい。

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https://www.instagram.com/p/BXh9okPA1Ig/

どうにか鶴岡に到着。ラスト20kmは向かい風と雨にやられて心折れそうだったけど、ちゆきさんに教えてもらった日本一おいしいおむすびやさん「おむすび大地」と、600種類以上の在来種を育てるファンキーな山沢さんに会いに行くためにがんばって走った。着いた直後に土砂降りになったので、まあギリギリセーフということでしょう。ハウスの中で泊まらせていただく上にごはんまでごちそうになりました。屋根と壁があるだけでこの上なくありがたい。

 

そんなわけで台風の中、はじめてハウスの中で寝ます。おやすみなさい。

 

新潟編#2 しな織りとガツボ刈り

朝からけたたましい草刈機の音で起こされる。時計を見るとまだ5時。こんな朝早くから何事かと思ったが、どうやら地元の清掃の日のようで、何人かのおじさんに取り囲まれていた。
これはもう暑くなる前に早めに出発するとしよう。


昼過ぎに三条につき、先日のお話会にきてくれた関根さんとスパイス研究所で待ち合わせ。実は先日スパ研をプロデュースされた方とたまたま東京で知り合い、三条に行くなら寄りたいと思っていたところを関根さんが誘ってくださったのだ。ビリヤニセットをいただく。

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https://www.instagram.com/p/BXcI6IvgTmf/

朝からうだるような暑さの中、十日町から三条まで走ったら神様のようなやさしいお方がごちそうして下さいました。しあわせ#biriyani



それから関根さんの地元である月潟へ向かい、案内していただく。ここ月潟は角兵衛獅子という子供雑技団みたいなものの発祥の地で、今もなお受け継がれているらしい。

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その後なりのお話会を企画してくれたちゆきさんが迎えにきてくれて、関川村へ。なんでも関川村の猟師さん達がBBQを行っているという。関川村では熊や猿も食べると聞いていたのでどんな料理が出るのかワクワクドキドキしていたが、出てきたのはそうめんと豚カルビとツブ貝だった。おいしかったけど。実は急すぎて猟師さん達はほとんど出てこられなかったらしいのだが、ただひとりいた猟師さん曰く、このあたりは冬は4m近く積もるのでスノーモービルで猪を追って撃つらしい。待ちじゃなくて攻めの猟。なんとも豪快。見てみたい。

 

翌日はちゆきさんイチオシの山熊田という集落へ。山と熊と田んぼしかないので山熊田。数年前まで除雪車すら入らず、ケガ人や病人が出たら雪道を担いで8km歩いて降りたというほど。ここにはしな織りというシナノキの樹皮で作る伝統工芸品がある。

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https://www.instagram.com/p/BXeqvEbgFiy/

「日本のキューバみたいな村があるよ」と言って連れて行ってもらった、山熊田という集落。伝統工芸品「羽越しな布」の制作現場を見せていただいた。。シナの樹皮を剥ぎ、灰汁で煮て柔らかくして糸により、織り上げる。匠の技と自然素材の美しさにうっとり。Beautiful Japanese textile made of bark!!#discoverjapan #handicraft

 

お昼ご飯は農家レストランへ 

https://www.instagram.com/p/BXhEKt-AHFt/

昨日のランチに連れて行ってもらった農家レストラン「こころまい」。自家製&地物の食材を使いつつも、ズッキーニのチーズ挟み天ぷらとか、そうめんかぼちゃナポリタン風とか、変わりダネがたくさん盛り込まれていて一口ごとに驚きと感動が詰まってる。もりもりすぎてお腹いっぱい。

 

お昼を食べたあとはガツボ刈りへ。

https://www.instagram.com/p/BXiApafAOsi/

「ガツボ刈りに行くよ」と言って着いた先は田んぼの脇を流れる沢。この背丈より高い草が「ガツボ」らしい。調べるとマコモの仲間のようで、根元の方はマコモダケのように食べられる。だが今回使うのは葉っぱの方。これを乾燥させて縄をなう。縄ない名人のカツさんはガツボやスゲ、トウモロコシの皮などイネ科の草ならほとんどどんなものでも縄が作れるそう。その後「はつめの会」という施設で枠あみのコースター作り体験。今回は時間がなかったけど、次は是非縄ないを習いたい。お忙しい中素晴らしいアテンドをしてくださったちゆきさん、本当にありがとうございました!

 

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夜は近所で雑穀農家を営む大島ファミリーのお宅にお邪魔した。

https://www.instagram.com/p/BXl9dCnAgsS/

雑穀農家の大島さんファミリー。お話会に来ていただいたご縁で、関川村のいろんな方と繋いでくださいました。地元関川村の出身だった大島さんは、大谷ゆみこさんの雑穀料理に感激してそこから雑穀農家になったそう。家の中には大きなペチカがあり、ここで雑穀を乾燥させている。話は尽きることなく、また次回ということで、最後は海まで送ってもらったおかげでなんとかギリギリ台風から逃げ切ることができました。本当にありがとうございます!とにかく関川村アツイです!!

 

そんな感じで関川村を満喫。明日は北上しようと思っていたのだが…

    https://www.instagram.com/p/BXfnPrWgZ9i/

台風の予想進路とわたしの予想進路がドンピシャで重なっている件。

 

さて、どうなるマヤタロー…

 

全国キャラバン新潟編#1 長岡花火と月見音楽祭

8月から日本の旅に出発しましたわたくしマヤタロー。世界に出てみてあらためて日本のことをもっと知りたくなってはじめた今回の旅。特に伝統工芸(中でも染めと織り)、各地特有の文化や風習、郷土料理なんかに興味があるのです。そしてオモロイ人にいっぱい出会いたい!

 

スタートは新潟。なぜ新潟かというとどうしても長岡花火が見たかったからである。長岡花火は毎年曜日に関係なく、長岡空襲の翌日である8月の2日と3日に行われる。夜空を埋めつくすかのような三尺玉、信濃川いっぱいに広がるナイアガラ、そして中越地震復興の願いが込められたフェニックス。その素晴らしさについては、長岡(栃尾)出身の父から耳にタコができるほど聞かされていたので、どうしても一度見てみたかった。

そんなわけで同じく長岡花火に向かう父とその友人とともに新潟へ。自転車を積んでワープした先は、新潟市内にある「ゲストハウス なり」という素敵な古民家ゲストハウス。ここでお話会をさせていただいた。

 

ちなみにこのお話会を企画してくれたちゆきさんと、参加してくれた大島さん親子はここから数十キロ北に行った関川村というところに住んでいる。正直なところ、わたしは新潟から北海道までフェリーで行こうかと思っていたのだが、彼女たちの話を聞いていてどうしても関川村に行きたくなってしまった。これについてはまた後日書くとしよう。

 

長岡の親類の家を頼りに連絡をしたところ、直前にも関わらず屋上の席を取ってくれたようだ。メキシコのサンクリストバルで出会った旅仲間のりょうくんも自転車で日本一周中で、ちょうど近くにいたので一緒に花火を観ることになった。

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噂に違わず美しい花火だった。今回は高みの見物だったので、真下から観たらまた違って見えるのだろう。

 

長岡をあとにして向かったのは十日町。ここには以前から気になっていた「ギルドハウス十日町」という家がある。ゲストハウスでもシェアハウスでもない。あえていうなら「西村さんち」。そう語るのはオーナーの西村ハルさん。この家には現在20名近い住人と、わたしのようにどこからともなくやってきた人たちが集い、もはや把握不能な大家族と化している。ここギルドハウスを作ったパーリー建築という団体が主導で、週末に月見音楽祭というフェスとハルさんたちの結婚パーティが行われることになっており、今回わたしはタイミング良くお手伝い&参加させていただくことができた。

ハルさんとも奥さんのマチコさんともはじめましての状態なのにいきなり結婚パーティに出席していいのか(しかも準備から)という疑問についてはわたしにもわかりませんけど、まあいいってことでしょう。

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ギルドハウスでは毎日住民とゲストが一緒になって食卓を囲む。まさに大家族。この日も20人近い人たちがいた。

夕飯のあと。前々夜祭がはじまるというのでついていった。会場となるのは美佐島駅という無人駅。快速が通ると爆風でガラスが割れるために冷蔵室のような二重扉がついており、絶対に同時には開かないようになっている。1日の乗降客が一桁台らしく、駅の待合室には図書コーナーやアンケートコーナーなんかもあって、駅員さんたちの涙ぐましい努力が垣間見られる。

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そんな駅前で深夜まで爆音で音楽をかけながら躍り狂うパーリー。こんなことできるのも田舎の特権。

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前日は流木とハリガネを使ってアーチや屋根を作る。DJブースも完成し、人も増えたのでBBQ&パーリー。明日本番なのにこんなにぶっ飛ばして大丈夫なのだろうか。

 

そして迎えた当日。カンカン照りの猛暑の中、結婚パーティと音楽祭を迎えた。

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それにしてもギルドハウスのみんなは多才だ。舞台だけでなく、衣装もブーケも全て手作りとは思えないクオリティ。

 

音楽祭もはじまり、月も出てきた。

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最後はおーシャンゼリゼの大合唱で幕を閉じた。手作りのアウトドアパーティってやっぱりいいよなあ、と改めて感じさせてくれる1日だった。

 

旅すること、暮らすこと〜山梨&長野の旅〜

7/23(日)山梨県北杜市にあるぴたらファームにてお話会をさせてもらいました。

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わたしが山梨に住んでいた頃から何度か通っていて、行くたびにたくさんの刺激と癒しをもらえる大切な場所。ぴたらのみんなは旅好き×農家ということで価値観も近く話していてとても共感する部分が多い。

定住と移動、農耕と狩猟採集、暮らしと旅。一見相反するようですべてはつながっている。根源にあるのは「食べること」と「生きること」。

次の日の朝は早起きしてニンジンの種まきとインゲンやキュウリの収穫など、畑仕事をちょこっと手伝う。昨日は雲隠れしていた甲斐駒ケ岳の雄大な景色をバックにとても気持ちのいい時間。(唇をブヨにやられてたらこになったけど)

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翌日は世界一周折りたたみチャリダーのヨシさんの「だったら走ればいいじゃんプロジェクト」にちょこっと合流。ヨシさんと一緒に岡谷から辰野まで雨の中山道を走り、酒蔵()やカフェ(農家のお菓子とごはん「こめはなや」)に寄っておいしい地酒や本場のカレーで満たされる。

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夜には名だたる世界一周チャリダーたちも集結し、ヨシさんの手作りカレーに舌鼓を打つというなんとも贅沢なイベントでした。

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本当は会場であったゲストハウス、ホーム - ゲストハウス『古民家ゆいま~る』に泊まる予定だったのだけど、満室ということで、世界一周チャリダーの小口さんと伊藤さんに先導されて10km離れた小口さんのお宅まで真っ暗な道を爆走。

小口さんのご両親にいろんなお話を聞いて、親の愛情をひしひしと感じて、自分の親も同じ気持ちだったんだろうと思うと涙腺が緩んだ。

 

いろんな人と会って話をして、感じたこと。

わたしは昔から何をしても飽きっぽくて、興味が次々と移り変わっていくのだけど、きっと根底にあるものは変わらない。人生何がどこでどう役立つかわからないし、今まで拾い集めてきた一見バラバラのピースがいつか一つになるかもしれない。だからこれからもいつも心がワクワクすることに向き合っていきたい。

お世話になったみなさん、ありがとうございました!また会いましょう!

 

囲炉裏とうなぎと三和土@静岡県南伊豆

熱海から伊豆の丘をいくつも越え、やってきました伊豆半島最南端、南伊豆!

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電気はソーラー、水は山水を引き、風呂は薪で沸かし、煮炊きは囲炉裏でし、洗濯機も冷蔵庫もなし、家賃は0円!!という完全オフグリッド生活をしているよっしー&まきんぐに会いに来た。

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よっしーと出会ったのはかれこれ4年前、まだわたしが銀座でOLをしていた頃。栃木県那須町にある非電化工房というところで当時彼は住み込み弟子をしていて、わたしはそこに月一で通う「地方で仕事を創る塾」の塾生だった。その後彼はそこで培った知識や技術を総動員して各地でアースバッグやアースオーブン、ロケットストーブなんかを作ってパワーアップし、今や自給自足生活を送っている。頭も丸め、すっかり修行僧のよう。

 

わたしも比較的サバイバル?生活には慣れている方だと自負していたが、彼らはその斜め上をいっていた。ちょっとパン温めようかとか、お茶沸かそうか、と言って囲炉裏に火を起こすよっしー。「火起こすハードル低すぎじゃない?」と思わずつっこんでしまった。

でも今回囲炉裏を使ってみて、本当に使い勝手がいいんだなあと実感。暖も取れるし料理もできるし、ストーブよりも薪の置き方が自由自在だから火力の調整も簡単な上、煙突掃除や灰の処理などの手間もないのでメンテナンスも容易。こまめに火をつけた方が炉が冷めないので、次の火おこしもかえって楽だという。そして何よりもみんなで火を囲みながら料理して食べるというのがすごくいいなあと。料理する人も切り離されることなく団欒の輪の中に入れるかんじ。

「これからはアースオーブンよりも囲炉裏普及したいんだよね」とよっしー。たしかに囲炉裏最高ですわ。

 

囲炉裏のある風景

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まきんぐも上手に囲炉裏を使いこなし、美味しくて見た目にも美しい料理をパパッと作ってくれる。さすがです。

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食いしんぼうのフクちゃん。マフィンとかパンとか気づいたらなくなってた。背後にサンちゃん。

 

ただいま台所の改修工事中ということで、土壁塗りと床の三和土(たたき)を作るお手伝い。田んぼの土や川の砂など身の周りに溢れる資源を使った家づくり。三和土はその名の通り叩けば叩くほどしまっていく。アースバッグとかコブハウスとかもいいけど、日本にはこうして古くから伝わる技術がたくさんあるんだよなあ。

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近所の子供たちもお手伝い。強力な助っ人です。

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すぐ近くの川ではうなぎが取れるというので、山にミミズを取りに行き、"もじり"という竹でできた罠を仕掛けたり、夜釣りに行ったり。結局わたしが仕掛けたのにはかからなかったけど、よっしーがとったうなぎを食べさせてもらいました。うまかったー!

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メキシコ仕込み?のタコスも作ってみた。タコスの材料ってほとんど畑や家にあるものばかり。意外と簡単にできるから、これからちょいちょいやってみよう。

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海で食べるタコス、最高です。

 

せっかくチャリで来たし、ということでよっしーにサイクリングツアーもしてもらった。自然農園&ビーガンカフェ「mariposa」のご夫婦とか、南伊豆で30年以上猟師をし、現在はジビエソーセージなどの食肉加工まで手がけている「森守」の黒田さんとか、面白い人たちともお話させてもらった。(写真撮るの忘れてしもた)南伊豆には海も山も川もあるし、あちこちにケモノもいるから狩猟・採集生活をするにも絶好のロケーションです。これは本気で住みたいですぞ…!

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よっしー&まきんぐ、たのしい時をありがとう!!

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 フクちゃん浮いてる…!!

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