まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

Day 14 @way to Seattle

69km 5hr5min

久しぶりにベッドで寝たおかげでぐっすり。 朝ごはんに卵焼きとお吸い物を作った。 Nancyはおいしい、はじめて食べる味だ、ととても喜んでくれた。よかった。 Nancyは本当に優しくて、わたしの身を案じて地図を引っ張り出し、バナナとブドウをもたせて送り出してくれた。もう少しいたい気持ちもあったが、シアトルへ向かう。

I slept so well on the cozy bed. I cooked some Japanese egg rolls and soup for breakfast, which Nancy hopefully liked it. Nancy kindly pulled out a map and also made me some snacks to see me off.

フェリーターミナルのあるClintonまで20kmちょい。道中いろいろなことを考えた。見ず知らずのわたしを快く受け入れ、たくさんの優しさをくれたNancy。Nancyだけじゃない。わたしは今までたくさんの人からたくさんの恩を受けてきた。家族、友人、先輩、上司。。時にありがたく、時にそれを重苦しく思うこともあった。恩を受ければ受けるほど、それを返さなければいけないという気持ちがあったからだと思う。でもわたしが恩を受けてきた人はみんな偉大すぎて、自分に返せるものなんてあるのだろうかといつも無力感を感じてきた。しかし最近とても強く思うのは、「恩は返すのではなく、送るものだ」ということ。Pay it forwardという言葉があるように、それを必要とする人や、次の世代へ繋いでいくこと。そしてそうやって恩を送ることがつまりは恩返しにもなるのだと気付いた。そんなことを考えながら長い長い坂道をのぼっていた。

On my way to the ferry terminal, I was thinking about how I could return the favor. Nancy gave me unconditional love for me, who was a total stranger to her. Not only Nancy. I've always been receiving so many favors and affection from my family, friends, and many elder people. I'm so thankful about that, but sometimes also feel a burden on my shoulders because I can't pay them back. But now I noticed that I should "Pay it forward", and that would actually mean that I'm paying back.

Clintonのフェリー乗り場に着き、自転車を停めたはいいが、あまりの重みで将棋倒しを起こしてしまう。それを傍で見ていた男性職員が助けてくれた。そしてその場でしばらく彼と話していた。わたしが日本から来て自転車で旅をしているというと、昨年20人ぐらいの集団がここから西海岸を自転車で南下していったことを教えてくれた。そしてわたしがフェリーに乗ろうとすると、突然神妙な面持ちでこう告げられた。 「アメリカが日本にしたこと、あの2つの原爆を落としたこと、あれは間違いだった。取り返しのつかないことを我々はしてしまった。本当に申し訳ない。多くのアメリカ人はそう思っている。」 いきなりそんな話をされたものだから、一瞬たじろいだ。でもそれを言ってくれた彼はとても誠実な人だと思った。短い時間であったが、原発事故のこと、環境のこと、今の政治のこと、そんなことを話した。 同時に、海外にいるわたしは個人でありながら日本を代表しているということを強く意識させられる出来事だった。

I arrived to the ferry terminal and parked my bike, but it was so heavy that it fell down. A man came up to help me, and we talked for a while. When I tried to get on the ferry, he suddenly said, "I'm so sorry about what we did to Hiroshima and Nagasaki. It was wrong. Many Americans feel the same." I was surprised to hear that, but I thought he was a honest man. And I also felt that when I'm travelling abroad, I am not only an individual, but also the representative of Japan.

Lighthouse

フェリーでアメリカ本土?に渡る。Mukilteoには灯台がある。

Craftbeer

そしてクラフトビールがある。

Peanut shells go to the floor!

ピーナッツ食べ放題。床一面にピーナッツの殻。正直あんまり美しい光景ではないので、わたしは律儀に殻を空いた皿に入れていたのだが、それを回収した店員が結局すべて床に捨てていたので、郷に入りては郷に従え、ということらしい。

Americans love the Stars and Stripes.

丘を越えてシアトルへ向かう。約50kmの道のり。道中特筆すべきことはないが、強いて言えばアメリカ人は本当に星条旗が好きなんだなあということか。

Seattle!!

The daygame has finished. I wish I could see it... そして夕方、ようやくシアトルに到着。 ちょうどマリナーズデイゲームがあったらしいが、見逃してしまった。岩隈が投げて16-4で勝ったらしい。見たかった。。

Tuesday Tacos $2 for each!

球場近くのスポーツバー。Tuesday Tacosという謎のキャンペーンに惹かれて入店した。タコスもビールも$2という衝撃。

そしてその後、お世話になる友人の親戚であるナオコさんと無事落ち合い、お宅にお邪魔したのでした。 おかげさまでまたまた快適な住まいです。

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