まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

Day 336-337 Coba to Tulum

4/19 Wed

朝ダラダラしていたら雨が降ってきて、慌ててフライをかける。程なくして止んだタイミングを見計らい、急いで荷物をまとめてコバ遺跡へ向かう。

ここの遺跡は中が広いために自転車で周れると聞いていたので、とても楽しみしていた。ここまで自転車で来た甲斐があったぜ、遺跡ショットを思う存分撮ってやろうではないか、と鼻息荒くチケットを買い、意気揚々と自転車ごと入ろうとしたところ、係員に止められた。

係員「ここから先は自転車で入れない。自転車はここに置いて中のレンタサイクルで借りなさい。」

わたし「ええー!なんでですか?このために遠路はるばる日本からやってきたんです(大げさ)。レンタサイクル代は払うからお願いしますお願いします。セニョール!!ポルファボール!!」

と、30分ほどごねてみたものの、決まりだからダメだ、の一点張りで一向に拉致があかず、とうとう泣き寝入りした。何年か前まではOKだったらしいのだが、現在は禁止されているようだ。残念無念である。

 

憤慨しながら中に入ったが、ここでレンタサイクルを借りるのも癪に障るので歩くことにした。歩きはじめるとまた大粒の雨が降ってきたので、洞窟のようなところへ駆け込み、雨宿りをする。泣きっ面に蜂とはこのことだ。

 

ユカタン半島で最も高いノホックムルピラミッドは高さが42mあり、数あるマヤ遺跡の中でも頂上まで登ることができる貴重なピラミッドであり、これを目当てにやって来る人も多いとだけあって常に人で溢れていた。急勾配で上を見上げると思わず足がすくむほど。身体の大きい人はなかなか大変そうだ。ところどころ崩れかかっている上に雨で濡れて滑りやすくなっているので油断はならない。

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頂上にたどり着くと地平線まで見渡す限りの森、森、森…。当時の支配者たちもこのような景色を眺めていたのだろうか。

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おばけみたいな木もあるよ。

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遺跡を後にしてトゥルムに向かう。出発した途端に大粒の雨が降ってきた。まあ、昨日シャワー浴びてないしちょうどいい…ということにしておこう。

 

途中にある村はハンモックやドリームキャッチャー作りが盛んで、面白いのでひたすら眺めていた。一度通り過ぎたが、やっぱり気になったので引き返して習わせて欲しいと頼んだのだが、やんわりと断られてしまった。そんなに簡単なものではないらしい。

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色も形もさまざまなドリームキャッチャー。元は北米ネイティヴのものだが、いつしかここユカタンでも作られるようになり、彼らなりにアレンジされている。貝殻を使ったものは風に揺られるとカラカラととても心地の良い音が鳴り、たいそう気に入った。

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今日はどこに泊まろうかしらと迷っていたところ、トゥルムにいるレベッカとネイサンから「今ホテルに泊まってるけどベッドがひとつ空いてるからよかったらおいで」というメールをもらった。彼らとは以前サンクリストバルで会い、いつか合流しようと言っていたのでありがたくお言葉に甘えることにした。 

6時過ぎにホテルに着き、(ちゃんとした)シャワーを浴びた。二人は昨夜海岸沿いでキャンプをしていたら雨が降ってきてテントが浸水したため、部屋一面に洗濯物やテントが干されていた。そこにわたしのものも加わったことで部屋はかなりひどいことになった。

ここのホテルは6時から1時間はフリードリンクがあったり、どこかのレストランのような立派な厨房があったり、フリーフードがあったり、となかなかいいところ。パスタとスープを作ってシェア飯とした。久しぶりに人と食べるご飯はおいしい。

 

4/20 Thu

海岸でキャンプをしようと目論んでいたのだが、雨の予報なのでこのままもう一泊することにした。

朝食はオムレツ職人がいたり、自由に焼けるホットケーキ、パン、シリアルなどもあったりして最高だった。

 

お腹いっぱい食べてから部屋に戻ってひとしきりだらだらし、出発しようとしたら雨が降り出した。お昼に止んだのでタコス屋を二軒はしご。特に二軒目トルティーヤがこれまでのものとは明らかに違い、行列ができるのも頷ける。

お腹も満たされたので海へ向かう。思っていたよりも天気がよく、青空も出ている。海岸を散歩してから海へ入った。ありえないほど透明度が高い。レベッカといろんな話をしながら波に漂っていると時が過ぎるのを忘れてしまうほどだった。

帰りに魚屋さんで鯛を買い、フリードリンクを飲みながらごはんを作る。煮付けの味付けに砂糖がないのではちみつを入れたら不思議な味になってしまった。刺身はうまかった。

 

8時からフリーのサルサレッスンがあると書いてあったので楽しみにしていたのだが、予定の時間を過ぎても何もはじまらず、その看板は片付けられ、なぜかフラメンコショーがはじまった。悉くサルサに縁がないわたし。でも生まれて初めて見るフラメンコショーは惚れ惚れするほど格好良くて、ここがメキシコであることをすっかり忘れてしまうのであった。

 

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