囲炉裏とうなぎと三和土@静岡県南伊豆
熱海から伊豆の丘をいくつも越え、やってきました伊豆半島最南端、南伊豆!
電気はソーラー、水は山水を引き、風呂は薪で沸かし、煮炊きは囲炉裏でし、洗濯機も冷蔵庫もなし、家賃は0円!!という完全オフグリッド生活をしているよっしー&まきんぐに会いに来た。
よっしーと出会ったのはかれこれ4年前、まだわたしが銀座でOLをしていた頃。栃木県那須町にある非電化工房というところで当時彼は住み込み弟子をしていて、わたしはそこに月一で通う「地方で仕事を創る塾」の塾生だった。その後彼はそこで培った知識や技術を総動員して各地でアースバッグやアースオーブン、ロケットストーブなんかを作ってパワーアップし、今や自給自足生活を送っている。頭も丸め、すっかり修行僧のよう。
わたしも比較的サバイバル?生活には慣れている方だと自負していたが、彼らはその斜め上をいっていた。ちょっとパン温めようかとか、お茶沸かそうか、と言って囲炉裏に火を起こすよっしー。「火起こすハードル低すぎじゃない?」と思わずつっこんでしまった。
でも今回囲炉裏を使ってみて、本当に使い勝手がいいんだなあと実感。暖も取れるし料理もできるし、ストーブよりも薪の置き方が自由自在だから火力の調整も簡単な上、煙突掃除や灰の処理などの手間もないのでメンテナンスも容易。こまめに火をつけた方が炉が冷めないので、次の火おこしもかえって楽だという。そして何よりもみんなで火を囲みながら料理して食べるというのがすごくいいなあと。料理する人も切り離されることなく団欒の輪の中に入れるかんじ。
「これからはアースオーブンよりも囲炉裏普及したいんだよね」とよっしー。たしかに囲炉裏最高ですわ。
まきんぐも上手に囲炉裏を使いこなし、美味しくて見た目にも美しい料理をパパッと作ってくれる。さすがです。
食いしんぼうのフクちゃん。マフィンとかパンとか気づいたらなくなってた。背後にサンちゃん。
ただいま台所の改修工事中ということで、土壁塗りと床の三和土(たたき)を作るお手伝い。田んぼの土や川の砂など身の周りに溢れる資源を使った家づくり。三和土はその名の通り叩けば叩くほどしまっていく。アースバッグとかコブハウスとかもいいけど、日本にはこうして古くから伝わる技術がたくさんあるんだよなあ。
近所の子供たちもお手伝い。強力な助っ人です。
すぐ近くの川ではうなぎが取れるというので、山にミミズを取りに行き、"もじり"という竹でできた罠を仕掛けたり、夜釣りに行ったり。結局わたしが仕掛けたのにはかからなかったけど、よっしーがとったうなぎを食べさせてもらいました。うまかったー!
メキシコ仕込み?のタコスも作ってみた。タコスの材料ってほとんど畑や家にあるものばかり。意外と簡単にできるから、これからちょいちょいやってみよう。
海で食べるタコス、最高です。
せっかくチャリで来たし、ということでよっしーにサイクリングツアーもしてもらった。自然農園&ビーガンカフェ「mariposa」のご夫婦とか、南伊豆で30年以上猟師をし、現在はジビエソーセージなどの食肉加工まで手がけている「森守」の黒田さんとか、面白い人たちともお話させてもらった。(写真撮るの忘れてしもた)南伊豆には海も山も川もあるし、あちこちにケモノもいるから狩猟・採集生活をするにも絶好のロケーションです。これは本気で住みたいですぞ…!
よっしー&まきんぐ、たのしい時をありがとう!!
フクちゃん浮いてる…!!