まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

全国キャラバン新潟編#1 長岡花火と月見音楽祭

8月から日本の旅に出発しましたわたくしマヤタロー。世界に出てみてあらためて日本のことをもっと知りたくなってはじめた今回の旅。特に伝統工芸(中でも染めと織り)、各地特有の文化や風習、郷土料理なんかに興味があるのです。そしてオモロイ人にいっぱい出会いたい!

 

スタートは新潟。なぜ新潟かというとどうしても長岡花火が見たかったからである。長岡花火は毎年曜日に関係なく、長岡空襲の翌日である8月の2日と3日に行われる。夜空を埋めつくすかのような三尺玉、信濃川いっぱいに広がるナイアガラ、そして中越地震復興の願いが込められたフェニックス。その素晴らしさについては、長岡(栃尾)出身の父から耳にタコができるほど聞かされていたので、どうしても一度見てみたかった。

そんなわけで同じく長岡花火に向かう父とその友人とともに新潟へ。自転車を積んでワープした先は、新潟市内にある「ゲストハウス なり」という素敵な古民家ゲストハウス。ここでお話会をさせていただいた。

 

ちなみにこのお話会を企画してくれたちゆきさんと、参加してくれた大島さん親子はここから数十キロ北に行った関川村というところに住んでいる。正直なところ、わたしは新潟から北海道までフェリーで行こうかと思っていたのだが、彼女たちの話を聞いていてどうしても関川村に行きたくなってしまった。これについてはまた後日書くとしよう。

 

長岡の親類の家を頼りに連絡をしたところ、直前にも関わらず屋上の席を取ってくれたようだ。メキシコのサンクリストバルで出会った旅仲間のりょうくんも自転車で日本一周中で、ちょうど近くにいたので一緒に花火を観ることになった。

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噂に違わず美しい花火だった。今回は高みの見物だったので、真下から観たらまた違って見えるのだろう。

 

長岡をあとにして向かったのは十日町。ここには以前から気になっていた「ギルドハウス十日町」という家がある。ゲストハウスでもシェアハウスでもない。あえていうなら「西村さんち」。そう語るのはオーナーの西村ハルさん。この家には現在20名近い住人と、わたしのようにどこからともなくやってきた人たちが集い、もはや把握不能な大家族と化している。ここギルドハウスを作ったパーリー建築という団体が主導で、週末に月見音楽祭というフェスとハルさんたちの結婚パーティが行われることになっており、今回わたしはタイミング良くお手伝い&参加させていただくことができた。

ハルさんとも奥さんのマチコさんともはじめましての状態なのにいきなり結婚パーティに出席していいのか(しかも準備から)という疑問についてはわたしにもわかりませんけど、まあいいってことでしょう。

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ギルドハウスでは毎日住民とゲストが一緒になって食卓を囲む。まさに大家族。この日も20人近い人たちがいた。

夕飯のあと。前々夜祭がはじまるというのでついていった。会場となるのは美佐島駅という無人駅。快速が通ると爆風でガラスが割れるために冷蔵室のような二重扉がついており、絶対に同時には開かないようになっている。1日の乗降客が一桁台らしく、駅の待合室には図書コーナーやアンケートコーナーなんかもあって、駅員さんたちの涙ぐましい努力が垣間見られる。

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そんな駅前で深夜まで爆音で音楽をかけながら躍り狂うパーリー。こんなことできるのも田舎の特権。

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前日は流木とハリガネを使ってアーチや屋根を作る。DJブースも完成し、人も増えたのでBBQ&パーリー。明日本番なのにこんなにぶっ飛ばして大丈夫なのだろうか。

 

そして迎えた当日。カンカン照りの猛暑の中、結婚パーティと音楽祭を迎えた。

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それにしてもギルドハウスのみんなは多才だ。舞台だけでなく、衣装もブーケも全て手作りとは思えないクオリティ。

 

音楽祭もはじまり、月も出てきた。

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最後はおーシャンゼリゼの大合唱で幕を閉じた。手作りのアウトドアパーティってやっぱりいいよなあ、と改めて感じさせてくれる1日だった。

 

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