兵庫編 #2 おのころ島
塩屋の町を後にして淡路島へ渡る。明石海峡大橋は自転車で渡ることができないため、明石から出ているフェリーを使う。
淡路島は近年サイクリングブームらしく、フェリーには自転車ラックがたくさん。西側は比較的車通りも少なく、走りやすいそうなので西側を走ることにした。
淡路島は別名「おのころ島」とも呼ばれる。
伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の二柱の神は、別天津神(ことあまつがみ)たちに漂っていた大地を完成させるよう命じられる。別天津神たちは天沼矛(あめのぬぼこ)を二神に与えた。伊邪那岐・伊邪那美は天浮橋(あめのうきはし)に立ち、天沼矛で渾沌とした大地をかき混ぜる。このとき、矛から滴り落ちたものが積もって淤能碁呂島(おのごろじま)となった[1]。
地創塾同期の岡田さんのお宅へ。前回会った時はまだ奥さんのおなかが大きかったのに、そのおなかの中にいたヒロくんがすっかり大きくなっていて時の流れを感じずにはいられなかった。
わたしが来るからと言って近所のお友達に声をかけてくれていたようで、着いた日の晩は持ち寄りご飯会に。
今年の春に淡路島に移住した岡田さん。現在は鉄の平釜で海水を薪で焚く昔ながらのやり方で、社長さんと二人で塩作りをしている。
塩作りの現場を見せてもらった。残念ながら社長さんには会えなかったが、岡田さんがシミュレーションしてくれた。
海水をポンプで汲み上げてタンクに貯め、逆浸透膜で細かいゴミなどを取り除く。
鉄の平釜でひたすら海水を煮詰めていく。
下にカルシウムなどがたまるので時折除去。
海水を焚き始めて40時間、煮詰めた液をこの杉樽に移して塩(固体)とにがり(液体)に分ける。
網でふるい、ピンセットで異物を除去してようやく塩が出来上がる。
お昼を食べてあわじシェアホースクラブ | 淡路島で乗馬体験 |へ。風月くんというお馬さんが出迎えてくれた。
「くらしに馬を」というコンセプトで、馬合宿や"馬場BAR"という馬を見ながら飲めるBARなどをしている。
実はわたしの前の職場で飼っているコータローがこの春馬耕をしに来たと聞いてびっくり。馬業界狭いですね。
ノマド村は廃校を活用したシェアオフィスやオープンスペース、カフェなどの空間。
このアイスクリームがめちゃくちゃ美味しかった。
夜はヒロくんも通う森のようちえん「まんまる」 in 淡路島マンモスを運営しているあじめちゃんちへ。ハモ鍋をつつきなから旅の話に。
みんなが寝た後もあじめちゃんとサシ飲み。あじめちゃんも何度かアフリカに行ったことがあるようで、その中でもアフリカの人には「今」しかないっていう話がとても面白かった。彼らは昨日の話とか思い出話もしないし、死がとても身近で3ヶ月後にお互い生きてるかなんてわからないから、会いたい人には今すぐ会いにいくという。働いてお金を貯めるとか、いい会社に入るため、いい大学に入るためにがんばって勉強するっていうのは未来のための投資だけど、彼らは「未来のための今」じゃなくて「今のための今」を生きてるっていうのを聞いてすごく納得した。そしてアフリカに行きたくなった。
行きたいところがありすぎて一生じゃ足りないぜ。
淡路島の面白い人や場所につないでくれた岡田ファミリー、ありがとうございました!また来よっと〜!