まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

徳島編 #1 藍に染まる

藍染めと言えば阿波、徳島。

阿波藍の歴史は古く、平安時代、徳島の山岳地帯で阿波忌部(いんべ)氏が織った荒妙(あらたえ)という布を染めるために、栽培が始まったという。徳島を東西に流れる吉野川は度々洪水を起こす暴れ川として知られていたが、その氾濫によって流域には肥沃な土が運ばれ、藍作を可能にした。江戸時代には徳島藩が藍の生産を保護したために隆盛を極め、その品質の高さから阿波の藍を「本藍」、その他の地方の藍を「地藍」と区別されたほど。

阿波藍 | 徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」

 

ぜひとも本場の藍染めを見てみたい。しかし、淡路島と徳島をつなぐ大鳴門橋もまた、自転車で渡ることはできない。今月から土日祝日限定で自転車の輸送サービスがはじまったようだが、平日はどうしようもない。

大鳴門橋の自転車輸送始まる 淡路-徳島が周遊可能に | Koroブロ

ヒッチハイクするかどうするか、と考えていたところ、なんと岡田さんが

「明日は雨だし、休みだから送ってあげるよ〜。まだ徳島も行ったことないし。」という神様のような言葉をかけてくれたので、お言葉に甘えることにした。(お言葉に甘えてばかりです)

 

海陽町inBetweenBlues ~Oceanview indigo studio~というお店を営む永原レキさんの元まで送っていただいた。レキさんはプロサーファーでもあり、藍染のサーフボードなども作っている。

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今日は雨だし、どっか屋根の下でテント張れたらいいな…と思っていたら、なんとレキさんが「かめちゃんのところに泊まれるよ。ごはんも用意してくれるって」と言ってくださり、かめちゃんの元へ。かめちゃんというのは近くの【トータス】という会社で藍染研究に明け暮れている専務さん。かめちゃんと聞いて勝手にカメ仙人に脳内変換されていたのだけど、出迎えてくださったかめちゃんはとても上品でかわいらしくて素敵な奥様だった。

 

 

夕飯の時にこれからどこに行くのか、という話になり、たまたま姫路の話題が上ったので、

「塩となたね油だけでなめす、姫路の白なめしというのが前から気になってて、そこに行こうと思ってるんですよね~」

と何の気なしに話したらなんとびっくり、

「この前そこに行ったわよ!」

とかめちゃん。さらに驚くべきことに、ちょうど数日前に完成したという藍染×白なめしのファーストシューズを見せていただいた。これがもう本当に美しくてかわいらしくて、タイミングといい、すべてが奇跡のようだった。

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トータスではすべて無農薬で藍を栽培していて、かめちゃんは藍をもっと身近で手軽なものにしようと、化学薬品を使わず、身の回りにあるものでよりいいものを作れるよう日夜研究に明け暮れている。

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そんなかめちゃんオリジナルの「あまべ染め」のネックウォーマーをいただいた。

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「ここに来る人はみんな素敵な人ばかりなのよ。この年になって好きなことやらせてもらえるのはみなさんのおかげなの。本当にありがたいことだわ。」とかめちゃん。

かめちゃんが素敵だから素敵な人が集まってくるのだと思う。

 

 

かめちゃんも、周りの人たちもみんな愛に溢れていて(藍だけに)、今も思い返すだけで気持ちがじんわりと温かくなる。

 

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