まやたろの体当たりチャリンコ日記

まやたろの体当たりチャリンコ日記

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン!

福岡編 #1 チャリダーコレクター・カワサキさんと落ち武者さん

 

本州と九州の間を隔てる関門海峡。車は橋を渡るが、徒歩&自転車はどうするのか…

答えは「地下をくぐる」である。

歩行者はタダ、自転車は20円を払ってエレベーターで地下へと降り、トンネルを歩く。意外にも関門海峡はわずか1kmほどしかない。

 

真ん中あたりに県境がある。

そしてトンネルを抜けた先には思いがけない出会いが待っていた。

「日本一周の方ですか?」

そう声をかけられて振り返ると、男性が立っていた。

ちょっといいですか?と手招きされ、お菓子が入った袋と九州の地図(高速のSAなどでもらえるやつ)を渡してくれた。

彼の名前はカワサキさんといい、こうして日本一周するチャリダーの写真を撮りためては、お菓子や地図を配って応援しているという。ブログをやっているわけでもなく、自分のタブレット上にフォルダ分けして保管してたのしんでいるそう。中でも「女性チャリダー」はレアキャラらしく、とても喜んでくれた。他にも「徒歩ダー」や「外国人チャリダー」もレアキャラだそう。

面白そうなのでしばらくカワサキさんとお話することにした。

3年前に定年となり、時間ができたのでこの活動をはじめたらしい。これまでに100人以上の日本一周チャリダーと出会っている。主にブログやツイッターなどで情報を収集し、「今日はこの人が来そうだな」と思ったら朝からこのトンネルの前で張っているそうだ。

ちなみに今日は「りょうくん」というチャリダーがここを通ると踏んで、昼から待っていた。一時間ほど前に小倉城でツイートをしていたのでそろそろ来るはずなんだけど、というカワサキさん。当然ながらカワサキさんもりょうくんもお互いを知らない。なんだかとても不思議な待ち合わせだ。

 

カワサキさんだけど愛車はスズキさん。

今日はどこに泊まるのかと聞かれ、40kmぐらい先の道の駅で野宿をするつもりだというと、

「今からそこまで走ると暗くなってしまうでしょう。それに女の子にはなるべく野宿とかしてほしくないから、今日はゲストハウスに泊まって下さい。」

そういって軍資金を差し出してくれたカワサキさん。

「いやいやいや、そういうわけにはいきませんから!」と断ろうとすると、

「この人にもこの人にもこうしてお金をわたしたりごはんをごちそうしたりしてきたんです。だからあなたも受け取っていいんですよ。」といろんな人の写真を見せながらわたしの罪悪感を取り払ってくれた。

どこまでいい人なんですか、カワサキさん!!

 

「それにしても「りょうくん」、来ないですね〜。」

そろそろ日も傾きかけてきたので、カワサキさんにお礼を告げて小倉の街に向かう。

 

出発して30秒後に向かいからチャリダーの姿が。

「もしかして「りょうくん」ですか?」

「え、なんで知ってるんですか??」

「お待ちかねの方がいらっしゃいますよ」

そう言ってカワサキさんの待つ方へ誘導した。

 

カワサキ・コレクションにおさめられる「りょうくん」

 

さて、今度こそ小倉へ。門司港の町並みは赤レンガ倉庫っぽい。

 

15kmほど走って小倉に到着。カワサキさんのおかげで今宵はなんと前から気になっていたTanga Tableに泊まれることに!

 

めっちゃオサレや…

カワサキさんにいただいたお菓子とか。

シャワーを浴びようと廊下に出ると、なんとカワサキさんが!

愛車のスズキさんと共にわざわざやってきてくれたのであった。

「一緒にごはんを食べに行きましょう」と言って小倉名物の鉄鍋餃子をごちそうしてくれた。もう何から何まで、本当にありがとうございます…。

 

宿に戻ってしばらくすると、近くに住む落ち武者さんがやってきた。

落ち武者さんとは昨年に熊本の震災ボランティアで出会ったのだが、わたしが近くにいると知ってわざわざ訪ねてきてくれたのだった。それにしてもエレベーターからこの格好で登場したときは笑いをこらえきれなかった。

 

ゲストハウスにたまたまいた女性が、落ち武者さんの中学校の同級生だったり、他にも、わたしと同じようにカワサキさんに捕えられたことのある女性チャリダーや昨年バイクで日本を2周した男性などおもしろいメンツが集まっていた。

「そういえば関門海峡カワサキさんっていう伝説の人がいるらしいんですよ」と男性。

カワサキさん、さっきここにいたじゃないですか」

「えー!!さっきの方、カワサキさんだったんですか!!?お話すればよかったー!」

どうやらカワサキさんは有名人らしい。

野宿もいいけど、やっぱりゲストハウスって面白いなとつくづく感じた1日だった。

これもぜんぶカワサキさんのおかげです。

 

そしてこのあとこの場にいた人たちにわたしの旅の写真を見せていたところ、思わぬ展開が待ち受けていたのであった。