まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

福岡編 #2 はじめての路上販売

昨日の夜ゲストハウスにいた人たちに写真を見せていたら、こんな会話になった。

「この写真売ったらいいじゃん」

「北九州は写真売れるんだよ。俺も去年日本一周してたときに写真売ったよ。」

 本当のところ、朝はやく出て佐賀まで向かう予定だった。しかし午前中は雨の予報。

「どうせ雨なんだし、写真売ってのんびりしたらいいじゃん」

 

そうか、これはそういう流れなのか。ならばそれに乗らない手はない。

 

宿から歩いて数分の距離にある、魚町銀天街のカメラ屋さんで写真をプリントし、教えてもらったとおりにシャッターの下りている店の前にお店を広げた。

写真を並べ、しばらくすると時折通行人が足を止めてくれる。誰もいない時はスルーされるけど、人がいるときは人が人を呼んで人だかりができる。

「へ〜南北アメリカ走ってきたん?この自転車で?すごいなあ!」

みんな口々にわたしを褒めてくれる。素直にうれしい。

「わたしの主人も定年してからバイクで世界一周したのよ〜」とか、

「実は昔競輪選手を目指していて…」とか、すごい方ともたくさんお話できた。

いろんな人がパンやらお菓子やら飲み物やらを差し入れてくれた。

ふつうに商店街ですれ違っていたら言葉を交わさなかったであろうけど、こうしてわたしが座って自己開示したことによって交流が生まれた。

日本の旅に出てから、こうした人との交流に飢えていた。日本人はシャイだしな、と諦めていた。でもそれは決めつけだったのかもしれない。自分から心を開かなければ交流は生まれない。そんな気づきをいただいた経験だった。

 

 

「明日雨なんだし、この写真売ったらいいじゃん」 昨夜ゲストハウスで言われたそんなひとことをきっかけに、小倉の商店街で写真を現像し、売ってみることにした。ずっと前からこういう路上販売みたいなものをなんとなくやってみたいとは思いつつもなかなか一歩を踏み出せなかったのだけど、流れに乗っかってみることにした。 手にしたお金の多寡よりも、いろんな人との出会いや会話が楽しかった。 もうすぐ87歳になろうとするちえこさんは、1日4つのジムに通って元気ハツラツだったし、寿司職人の浅海さんは元々競輪選手を目指していたそうで、自転車話で盛り上がり、写真をたくさん買ってくれた上にパンやおはぎなども差し入れてくれた。他にもたくさんの方から差し入れや激励の言葉をいただいた。 北九州の人たちの距離感がとても心地よくて、身も心もすっかり満たされた。一歩を踏み出したことによってこれでもやってける、という小さな自信が芽生えた。

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近くの病院で働いているシバタくんが仕事帰りに寄ってくれて、なんと博多まで運んでくれることに。エセチャリダーは喜んで乗る。

めちゃくちゃおいしい肉まんも買ってきてくれた。肉汁溢れすぎてきけんなやつ。

博多に住むやっちゃんと合流し、みんなでシバタくんおすすめの南インド料理やさんへ。

カレー通のシバタくんがおすすめするだけあってスパイス使いが巧みで感激のおいしさでした。

そして博多に来たからには屋台でしょ、ってことで一番ノリのいいお兄さんのいる屋台へ。

それにしてもこのオヤジ、ノリノリである

おでんも焼きラーメンもめちゃうまでした。

さらにおうちに帰ってからはいただきものの草餅とおはぎをいただく。これまたあんこが程よい甘さで絶品。

いただいたサンドイッチもめちゃくちゃおいしかった。

どんだけ食うんやと思ったそこのアナタ、わたしもそう思います。

福岡最高すぎる。

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