まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

鹿児島編 #1 ついに潜入!ダイナミックラボ!!

さて、この旅も残すところ1週間を切った。

イムリミット差し迫る中、わざわざ鹿児島県南さつま市まで足を延ばしたのは、テンダーさんの「ダイナミックラボ」に行くためだった。

sonohen.life

ここはテンダーさんがクラウドファンディングで600万円を集め、廃校を改装して作ったファブラボで、3Dプリンターやらレーザーカッター、製材機や木工用の工具、プラスチック鋳造機など広い校舎を利用して大小さまざまな機械が置かれている。

その多くが貰い物だったり、テンダーさんが自ら手作りしたものもあって、なるべくお金をかけずに、でも小さなパーツから家に至るまでなんでも作れるような設備が整えられている。実際ここでわずか3週間で軽トラモバイルハウスを作った人もいるそう。

今までゴミとして捨てられていたプラスチックやアルミ缶を溶かしてDIYできるような仕組みを作っていて、これができれば、例えば小学校に出前授業をしてみんなで拾ってきたゴミを溶かしてその場で楽器を作るなどといったことができるようになり、ゴミがゴミという概念でなくなる。ものづくりで社会を変えようとしているテンダーさん。他にも核や政治の問題含めいろんな話をしてくださって、改めてその視野の広さにただただ敬服するばかりでした。

 

家も作れちゃう木工ルーム。

 

プラスチック破砕機

破砕されたお弁当のプラスチック容器

テンダーさん自作のプラスチック射出機

こんなかんじでプレスされる。

うわさの3Dプリンター。使われるプラスチックもトウモロコシが原料で3年で土に還るらしい。

こんなものとか

こんなものができちゃう!ちなみにこれはアルミ缶を切るためのジグ。アルミ缶は上下の部分さえうまく切ることができれば、アルミ板として使うことができる。

広げればこんな風に屋根瓦になる。わざわざ高いお金を出して屋根材を買う必要がない。

アルミの融点は660℃なので七輪+ヒートガンで温度を上げれば溶かすことができる。

溶かしたアルミで型作り。

 


ここに来る途中にスポークが2本折れてしまい、昨日直していたらさらに1本折れてしまった。メキシコで半年ぐらい前に組んでもらったホイールなのだけど、あまりいいスポークを使っていないようでニップルも錆びてて回らないし、どうしようかと途方に暮れていたところ、テンダーさんが救世主を呼んでくれた。10年間で111カ国14万キロを走破した「自転車野郎」こと加藤さん。現在は南さつま市の地域おこし協力隊としてサイクルツーリズムに取り組んでいる。その加藤さんがわざわざ工具を担いでやってきてくれたおかげで、どうにかスポークも交換できた。加藤さんのぶっ飛んだ話がとても面白かった。

お忙しい中&お休みのところ案内してくれたテンダーさんはじめダイナミックラボのみなさま、加藤さん、本当にありがとうございました!
さて今日はこれから宮崎に向かいます。ワープ!!



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