新たな旅 @長野#1
束の間のトーキョーライフを終えて、再び旅に出た。
今回は自転車でもヒッチハイクでもなく車だし、ひとりでもないし、終着地も決まっている。なぜなら、旅をきっかけに知り合った人と一緒に大分で暮らすことになったからだ。彼は竹細工を生業にしているので、山梨や静岡のご縁のあるところで竹細工のワークショップをしつつ、3週間かけて大分までやってきた。
そんなわけで引越し準備やらなんやらでバタバタしていて放置しっぱなしだったこのブログもそろそろ再開しましょうかね。まずは旅のことを少し。
最初にやってきたのは長野県諏訪市。諏訪には五軒の酒蔵があり、毎年春と秋に呑み歩きというイベントがある。友人のしょうちゃんの実家はその五軒のど真ん中に位置しており、そこを根城にしてまわらせてもらった。
いつも本当にありがとうございます。
翌日は伊那で自給的な暮らしを営むさわんどの井上家を訪ねた。
奥さんのなつめさんのブログきらきらひかるを読んだり、話には聞いたりしていたけど、井上家の子供達は本当にすごかった。三人兄弟は敷地内に一人一軒自分で家を建てて住んでおり、そのどれもがとても中学生や高校生が作ったとは思えないくらい完成度が高い。
次男のワクくんは竹細工にはまっていて、家の中にはオンドルや竹細工の作業場が作られ、自作のカゴやザルが並ぶ。わたしの鼻笛を見て、「俺も作った」と言って自作の鼻笛も見せてくれた。
末っ子のエガクちゃんも石窯に火を入れてとっても美味しいパンを焼いてくれた。
搾り師・トキさんの醤油搾りも見せてもらい、そうして作られる自家製の調味料やお米、野菜、雑穀をふんだんに使ったなつめさんの手料理はどれもこれもとびきり美味しかった。
絶え間なく動き回り、でもイライラしたりせずにあたたかく穏やかに見守るトキさんやなつめさんがいるからこそ、子供たちはのびのびと自分のやりたいことに向き合えるのだろう。
そしてそこに集まってくる人たちも素敵な変人ばかりで、翌朝はアフリカンドラムとダンスで盛大にお見送りしてもらって、もう何もかもが凄すぎて圧倒されっぱなしでした。