まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

Day 2-3 Arrived in Auckland

心配していた入国審査も、検閲も、自転車の積み込みや受け取りも一通り終え、
(特に竹が没収されないか心配だった)
ホッとして出たところにナイリーが待っていてくれた。
会うのははじめてだったけど、まささんから紹介してもらい、
事前にFBで何度もやりとりをしていたからすぐに打ち解ける事ができた。
 

 

今日は金曜日なのでなるべく早い方がいいと思い、銀行口座を作れるか聞いてみる。
NZで働くためには銀行口座とIRDナンバーという税番号が必須。
銀行口座を作るためにはパスポートやビザの他に住所の証明が必要になるのだが、
これがなかなか曲者だ。
賃貸契約をしている場合はその契約書を見せればいいのだが、
わたしのように居候の場合はホストからのレター+ホストの住所証明でできる場合もある。
ANZでは「ホストがANZに口座を持っていないと受け付けられない」と断られたので、kiwibank(郵便局に併設されているゆうちょ銀行のような銀行)に行くと、
こちらではOKしてもらえた。レターと住所証明をもってまた明日行くことにした。
 
ナイリーのおうちに着くと、犬のリンカが激しく出迎えてくれた。
そしてあとから二人の娘さん、アンバーとティミーもやってきて、みんなでおしゃべりをした。
家族みんなとっても穏やかでやさしい。
夜になり夫のクレイグが大量のピザを抱えて帰ってきた。
悪魔がコンセプトの「HELL(地獄)」という近くのピザ屋さんは、13日の金曜日にセールをするというので、今日はピザパーティーなのだ。

ナイリーとアンバーは小麦アレルギーなのでグルテンフリーのピザを頼んでいた。
おせんべいを持ってきたけど二人は食べられなくて申し訳ない。
鍋敷きと、まささんから預かっていたお土産を渡す。

 
 
Jul 14 Sat  
ナイリーが作ってくれた朝食(マーマイトというイーストのペーストを塗ったトースト)を食べ、近くのKiwibankへ。
持って行った書類では不備があったようで、お姉さんに30分後に再度来るように言われる。
 
今日はBastille Day(パリ祭)という祝日らしく、街のいたるところが赤白青のフランス色に染まり、通りに面したお店は屋台を出し、たくさんの人々が出入りをしていた。
「いつもはこんなに人がいないのよ」とナイリー。
 

パリ祭(パリさい)は、フランス7月14日に設けられている、フランス共和国の成立を祝う日 (Fête nationale) である。

1789年同日に発生しフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃および、この事件の一周年を記念して翌年1790年におこなわれた建国記念日 (Fête de la Fédération) が起源となっている。

          出典;wikipedia 

 
 
一度家に戻って書類を揃え直してから再び銀行へ。今度はナイリーが付き添ってくれたおかげもあって、スムーズに事が運んだ。
お祭りを見ようとしたけれど、すごい人ごみな上に雨も降ってきたので諦めて帰ることにする。
 
夕方は「クルード」という犯人や凶器を当てるボードゲームをした。
なかなか頭を使うので難しいけれど、アナログなボードゲームはいつだって童心にかえったようにわくわくする。
 
今はちょうどマオリのお正月「matariki」の期間なので、至るところでイベントをしている。
この日は無料のショーがあるというのでナイリーと観に行った。
無料だからせいぜい30分ぐらいだろうと思ったら、2時間半もあるという。
そしてこのショーに出だしから圧倒された。

 

 
マオリの衣装に身を包んだ男女が30人ほどステージに立つと、オペラ歌手顔負けのハーモニーを奏で始めた。
歌が盛り上がり、そこにさらに踊りやステップも加わる。
女性は華麗にポイをくるくると回しながら舞い、男性は野獣のように吠え、手足を叩きながら拳を突き上げる。
徐々に激しさを増す歌と踊り。美しいハーモニー。
時にラップやジョークを交えながら、ノンストップの2時間半のショーは最後まで飽きることがなかった。
ほとんが若い人だったが、何十年もステージに立ち続けているという女性もいた。
 
2016年現在、マオリ語の話者は12万人(国民の3%ほど)にすぎないというが、
ステージに上がっていた人たちが皆、流暢なマオリ語を話していたのが印象的だった。
そしてなんか日本語に似ているなーと思ったら、母音(マオリ語ではアエイオウ)が同じだという。
 
 
 
帰りにはライトアップされているホブソンブリッジの下を通って帰った。
これもmatarikiを祝う催しのひとつ。
 
一度は失われかけたマオリの文化だが、ここ20−30年でそれを見直す動きが生まれていて、
幼稚園や小学校でもマオリ語やマオリの文化を教えたり、地名なども元に戻したり、街のいたるところにもマオリ語の表記が見られるのだそう。
公用語にもなっているマオリ語、滞在中に少しでも覚えられたらいいなと思う。
 
ちなみにニュージーランドには3つの公用語があるそうだ。
 
paki paki!! (マオリ語でパチパチ)
 
 
 
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