まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

なぜパラグアイなの?

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なぜパラグアイなの?

これはわたしが幾度となく相方にした質問である。

南米大陸を多少自転車で走ったことがあっても、パラグアイには行ったこともないし、何よりも日本から行くには時間もお金もかかりすぎる。だから移住先として考えるならもっと近いところー例えばタイとかフィリピンとか、東南アジアがいいんじゃない?と提案してきた。

 

 

そもそも、パラグアイってどこ?

パラグアイに行く、と言うと9割ぐらいこの質問が来る。わたし自身も恥ずかしながら調べてみるまでうやむやだった。名前は聞いたことがあっても場所をちゃんと把握している人はほとんどいないだろう。

 

ja.wikipedia.org

 

ボリビア、ブラジル、アルゼンチンに囲まれた内陸国

地球の歩き方を見ても、アルゼンチン、チリ、パラグアイウルグアイの4カ国がまとめられた1冊に、パラグアイが登場するのはわずか30ページ。それほど知名度も見所もない国である。

それでも相方はパラグアイがいいという。

 

まず、第一に日本人にとって永住権が取りやすい点。

パラグアイでは戦後の移住協定がまだ生きており、犯罪歴がなく、現地で口座を開設して5000ドル以上の残高証明が出せれば、ほぼ誰でも永住権を取得できるという。

 

第二に竹がある(らしい)点。

意外かもしれないが南米大陸にもかなりの種類の竹がある。わたしも自転車旅中いろんな種類の竹を見かけ、中が空洞でない竹を壁材にしたに家や、手作りの竹自転車で旅をしているブラジル人の女の子にも出会った。

パラグアイにも竹林があるようだが、竹細工に適した竹がどれぐらいあるのかについては未知数だ。

 

第三に南半球にあるという点。

もしも再び日本で地震原発事故が起きて、日本に住むことが難しくなった時、自分たちだけでなく、家族や友人知人を受け入れられる場を作りたい。そのためにも原発のリスクが少なく、資源ももたないために他国から狙われにくいパラグアイは最適だという。

だがいくら南米の中では比較的治安がいいと言われているとはいえ、銃国家でもあるパラグアイにはもちろん日本とは違うリスクがあることは否めない。

 

わたしも彼の言うことは概ね理解できるし、海外に住むこと自体にはそこまで抵抗はない。でも南米は遠すぎるし、行ったこともない国にいきなり移住とか言われてもピンとこない。

そしてかくいう彼もパラグアイには行ったことがない。二人とも行ったことのない場所についていくら議論を重ねたところで平行線のまま。とりあえず一回行って見ないことには何も進まない。そんなわけで今回行くことになったのだ。

彼はすっかり移住する気満々だけれど、わたしは実際に自分の目で見て、人と話して、そこの空気を吸って肌で感じてから判断したいと思う。

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