Day344-346 Isla Cosmel
4/27 Thu
圧倒的な透明度を誇る、カリブ海屈指のダイビングスポット、コスメル島にやってきた。ここを目当てに世界中のダイバーたちが集うという。まあわたしダイビングできないんですけど。
プラヤ・デル・カルメンからフェリーに揺られること1時間…揺られるってレベルじゃねえぞ!ってぐらい揺れて、さすがのわたしも酔いそうだったので寝ることにした。
島に着くと桟橋のすぐ近くでかき氷を売っていたので多少の船酔いを引きずりつつ食べた。練乳とつぶしたバナナが入っていてなかなかおいしい。
コスメル島にはカサ・コスメレーニャという日本人宿があり、どうやらそこでおいしいランゴスタとコンク貝が食べられるというのだ。そう、何を隠そうコスメル島に来た真の目的は、美しいビーチよりも何よりも、おいしい魚介である。
予約なしだったが運良くドミトリーに空きがあった。ランゴスタとコンク貝はkg単位で注文しないといけないため、シェアして食べるのが一般的なのだが、この日いた宿泊客たちはみんな既にランゴスタを食べたという人ばかりで、ひとまずお預けとなった。
オーナーのゆきこさん指導の元、今夜はChile Molleというメキシコ料理を作ることになった。骨付きの鶏肉をカレーのようなルーで煮込む料理なのだが、野菜を入れると邪道らしい。ジャガイモとかにんじんとか入れたら絶対うまいんだけどな。
トルティーヤも一枚ずつ手作りで。このトルティーヤを伸ばす機械が欲しいけど、重くて持ち運びたくない。
シェアめしうまいです。
4/28 Fri
コスメル島は釣りのメッカでもあるらしい。となったら行かないわけには行かないでしょう。5:30に起きてトモさんとユカちゃんと近くの海へ。でも2−3時間ねばって、結局釣れたのはわたしのちっこいハタ一匹のみ。
宿に帰ってシエスタをして、午後はユカちゃん、ジンさん、サトシさんとシュノーケリングへ。ジンさんに銛の使い方を教えてもらい、何度か挑戦。なかなか深く潜れず、外しまくり、一度だけ小さな魚を一匹ゲットしたが、想像以上に小さかったのでリリースした。
釣ったハタは昨日のトルティーヤの残りと一緒に揚げ、さらに昨日の夕飯の残りに野菜を足してカレーみたいなのを作った。やっぱり野菜を足したほうがうまいぞ、メキシコ人。
4/29 Sat
朝食を食べ、サンドイッチを作って自転車で島を一周(約60km)してみることにした。
セントロの近くに売り切れ必須のフィッシュタコスやさんがあるというので行きがけに寄ってみる。案の定人でごった返していたが、ついに念願のフィッシュタコスが食べられた。中でもタコのタコスはこれまでメキシコで食べた中で文句無しでナンバーワンだった。
さて、今日は向かい風かつくもりで海は荒れており、あまりテンションが上がらないままダラダラと漕いでいた。途中でビールを買おうとしたところ、一本4ドルという観光地価格にびっくり。仕方ないのでコーラで我慢しようと思ったら2ドルもしくは40ペソと言われ、200ペソを渡すとお釣りがないらしく、「ドルないの?」と聞かれる。ここは欧米か!と思わずブチ切れそうになった。アメリカの属国め。どこに行っても英語で書かれているし。
海も大荒れのもよう
この直後に風で倒されて砂まみれになったジミーくん
ビールにもコーラにもありつけず、風に煽られて景色も微妙という散々な目に遭い、トボトボと走っていたところ、テキーラ工場を発見。何やら面白そうなので入ろうとしたが、ツアーが14ドルと言われ、そんなにお金を持ち合わせていないので諦めて去ろうとしたら、なんと「案内だけならタダでいいよ」と言ってくれた。
テキーラはブルーアガペというパイナップルみたいな形の植物を7年ほど育て、葉っぱを切り落とした「実」の部分を蒸し焼きにして搾った汁を発酵させ、それを二度蒸留させて作るそうだ。
昔(人力)、植民地後(馬力)、そして現在(機械)のやり方が展示されていた。結局案内だけでなく何種類も試飲させてもらった。個人的にはアーモンド味が杏仁豆腐のような香りでとても美味しかった。このテキーラ工場の人達の優しさに触れて、それまでイライラしていた気持ちも吹っ飛んだ。お礼にチップとして有り金全部入れておいた。
昔のやり方
植民地後のやり方
蒸し焼きにする窯
二度蒸留する
宿に戻るとランゴスタ&コンク貝祭り!
メニューはランゴスタとコンク貝の刺身、ランゴスタのオーブン焼き、コンク貝のアヒージョ、そしてコンク貝の炊き込みご飯。今日もまたゆきこさんの指示通りすすめる。
どれも噂に違わず絶品であった。これでもう思い残すことはないぜ!
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