岩手県岩泉町うれいら商店街。ここに「てどの蔵」という面白い場所があると連れて来てもらった。
炭焼き小屋
カップラーメンやバナナの炭のサンプルがあった。カップラーメンってすでにパサパサだと思っていたけど、こんなに縮むのね。
岩泉の祝炭
ペルーでもじゃがいもを乾燥させていたけど、ここ岩泉でも同じようなものを作っていた。あっちではそのままスープに入れて食べていたけど、こっちではすりつぶして団子にして食べるそう。地球の反対側に同じような文化があるのは面白い。
リセさんは世界中のほうきを集めている。
奥の蔵には糸紡ぎや機織りの道具が。毎週土曜日はここで地域のおばあちゃんたちが手しごとを教えてくれるらしい。いいなあ!
またゆっくり来てみたい。
さて、ここから延々と山をのぼり、たどりついた「なかほら牧場」。
100ha以上の広大な敷地に約90頭の牛が24時間365日自然放牧されている。そのため牛舎はなく、交配も分娩も哺育も牛まかせ。日本でこれだけの規模で山地酪農をしているところは他に類を見ない。
牧場長の中洞さんは実は母の友人の先輩でもあり、以前からずっと来たいと思っていたところ。今回せっかく近くまで来たので寄ってみたのだが、ここは標高700m以上あり、のぼるのはかなりきつかった。(まあ途中まで送ってもらったんだけど)
正午に着くと、ちょうど休憩時間だったようで、スタッフの方たちと話しているうちに話が盛り上がり、ごはんをごちそうになり、シャワーを浴び、「まあ泊まっていきなよ〜」ということで、泊めていただくことになった。
午後は中洞さんのジープで敷地を案内してもらい、山仕事をお手伝いしつつ、牧場づくりや森づくりについてお話を伺った。
牛が食べたり踏んだりすることで下草はなくなり、代わりに生命力の強い野芝が一面を覆い、大雨でも土壌の流出を防ぐことができる。人は牛が食べないエンジュやアジサイなどの草刈りをして手助けをするだけ。牛にとっても山にとっても人にとっても最良の方法。
仕事が終わるとスタッフや研修生も含めてみんなで大きなテーブルを囲み、大家族のように和気あいあいとごはんを食べる。今は夏休みの時期なので学生の研修生も多くいた。
翌朝は雨の中研修生に混じって牛追いと搾乳を体験させてもらった。
生産から商品づくり、流通まですべて自社で行っているため、品質管理にも余念がない。搾乳時に与えるおやつもすべて国産の大豆や麦、ビートペレットなど。
牛一頭一頭にも名前が付けられている。「幸せな牛からおいしい牛乳」と謳うとおり、ここの牛は幸せだろうなあと心底思うのでした。
突然の訪問にも関わらず、快く受け入れてくださった中洞さん夫妻とスタッフのみなさま、本当にありがとうございました!