神戸と明石の中間に位置する、塩屋という海沿いの町。
この町に建つ築100年の洋館、「旧グッゲンハイム邸」を管理する音楽家の森本アリさんに塩屋の町、そして旧グッゲンハイム邸を案内していただいた。
アリさんがこの洋館を管理するに至った経緯は下記の記事に詳しく書かれているのだが、わたしはこの中の「変わらなくていい、これ以上求めなくていい」というアリさんのスタンスにとても共感して、ぜひお会いしてみたいと思ったのだった。
https://greenz.jp/2015/02/27/alimorimoto/
元々企業の研修施設として使われていたのが取り壊されそうになったところを、アリさんのご両親が購入し、現在は平日はヨガや音楽教室、休日はライブ会場や結婚式場として使われている。
この日も土曜日だったので結婚式の準備の真っ只中だった。
2階からは海が望める絶好のロケーション。
裏にはアパートやシェアオフィスもある。
塩屋の町は阪神大震災の時も比較的被害が少なかったために、周囲のように大規模な復興工事が行われず、未だに古くからの町並みが残る。海に面した急な坂や、入り組んだ細い路地は以前訪れた尾道を彷彿とさせる。
そんな細い路地の中にある商店街を進んでいくと、ナポリピザのお店やカレーやさん、八百屋さんや豆腐やさんなどが所狭しと並ぶ。
商店街を歩いているとちょうど明日旧グッゲンハイム邸で結婚式を挙げるというカップルにばったり遭遇。
田仲豆腐店という豆腐屋さんは気前が良くて前を通ったら揚げたてのお揚げをたくさんくれた。
ちなみに厚揚げを棒状にした「豆腐スティック」は、地元の小学生の授業で共同開発した商品らしいのだが、これがもうめちゃくちゃおいしくて。前日飲みすぎて胃もたれ気味だったのに思わずパクパクと止まらなくなるほど。おみやげに買って帰ったらこれまた袋いっぱいにサービスしてくれた。
山盛りサービスしてくれたのに美味しすぎて気づけば残り一本に。
おじさんは種子島出身らしく、わたしが自転車で日本を周っているという話をしたら、
「だんなはいるのか?俺の甥っ子が種子島で大工をしているし、年も同じぐらいだからちょうどいい。会いに行きなさい。」とすすめられた。
(…種子島まで行くか…)
塩屋はとても魅力的な町でした!
お忙しい中案内してくださったアリさん、つないでくれたMOTOKOさん、ありがとうございます!!