京都編 #2 ラジオにのせて
滋賀の高島で出会った方から、京都のKBSラジオへの出演依頼をいただいた。わたしはすでにその時奈良にいる予定だったので一度はお断りしたのだが、まあこんな機会もなかなかないだろうと思い直し、電車に乗って京都に戻ることにした。
奈良から電車で約1時間。京都御所近くの喫茶店でカレーをごちそうになりながら打ち合わせ。このカレーがまたすっごく美味しくて、しかもルーがおかわり自由という。これだけでもうわざわざ来た甲斐があったなあと思ってしまうほど。
打ち合わせから放送まで2時間ほどあったので、その間に大学に行ってみることにした。実はわたしが京都にいた時は三連休だったので先生にお会いできなかったのだ。顔なじみの先生のもとへ挨拶に伺う。8年も経つと先生以外はほぼ総入れ替え状態であったし、そもそも今のわたしは住んでいる世界が違いすぎて共通言語がほとんど見つからなかったが、それでも先生の元気そうな姿を見られたことはよかった。
そして迎えた本番。
どうなることやらとヒヤヒヤしていたが、さすがはプロ、そして関西人。バシバシと気持ちよく突っ込んで盛り上げていただき、あっというまに20分が過ぎた。終わったあとはお土産に総長カレーと、「旅を終えたらまた出てください」という再出演オファーまでいただいたのであった。
今回の件で学んだことは「迷ったらやる」ということ。もしあのまま断っていたら何もせずにただぼけーっと縁側に座ってお茶をすすっていたか、奈良公園で鹿と戯れる1日になっていたことであろう。まあそれはそれで悪くはないのだけど、「やる」いうところに立つことで、自分だけでなく周りの人や環境も自然とそういう風に転がっていくし、いろんな可能性が拓けてくる。今までの人生においても、やった後悔よりもやらなかった後悔の方がはるかに尾をひく。
そんなことは去年旅に出た時からとうに気づいていたはずなのに。
それをあらためて思い出させてもらう出来事だった。