まやたろの体当たり日記 Wanderlust

東京銀座のOL→山梨で農業と狩猟をはじめる→2016北米&南米自転車縦断→2017夏全国キャラバン→2019秋「なないろペダル」(出版舎ジグ)刊行!

大阪編#1 ベンガラ染めともも姫

大阪府羽曳野市。古くから神寺や日本家屋の塗料として使われてきたベンガラを用いて染め物をされている工場があると聞いて訪ねてみた。

 

 

染物づいた1日。日本で唯一「べんがら染め」をされている羽曳野市の工房「古色の美ナカジマ」さんへ。 べんがらって赤のイメージだったけど、ここでは土の焼成温度や配合などを変えることで緑、青、黄など24種類もの色を作り出している。少量の水だけで簡単に染められるから、草木染めよりも手軽で環境にもやさしい。木綿や麻などの天然素材に限らず、ポリエステルやレーヨン、紙や陶器に至るまで、材料を選ばず染められるのもすばらしい。 なんと手ぬぐいの板染め体験までさせていただいて、もう大興奮でした。 紹介してくれた石津さん、ありがとうございます!

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メキシコ・サンクリの日本人宿、カサカサのかおりさんが日本に帰省されているということで大阪のご実家にお邪魔した。モモ姫はパワーアップしてて相変わらずかわいかった。

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大阪を通り、神戸へ。

 

混沌と秩序、表と裏。カオスな街OSAKA

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8月に十日町の月見音楽祭で出会ったおーやさんのご実家に泊めていただく。奈良からけんちゃんもわざわざやってきてくれた。お母さんがめちゃくちゃ面白くて気づけば朝の3:30まで話していた。

 

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実家を再出発してから一ヶ月になるが、ご縁がご縁を呼び、小田原城と琵琶湖のほとりで一回ずつ野宿をした以外はすべて屋根と壁のある暖かいお部屋で眠らせていただいているという奇跡。本当に本当にありがたいことです。

 

奈良編#2 チャリダー先輩とスーパー主婦

奈良公園の鹿さんたちとひとしきり戯れ、大仏を眺めてから奈良をあとにした。

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途中でけんちゃんちへ。けんちゃんとは8月に十日町ギルドハウスの月見音楽祭の時に出会った。話を聞くと彼は1年半ぐらい前まではやり手の経営者で億単位の売上をあげていたらしいのだけど、去年仕事を辞めて結婚し、今はほとんど働いていないらしい。周りからはいろいろ言われることもあるが、パーリー建築のしょうたろーくんやゆーたろーくんたちに出会ってから、お金や働くことへの価値観が大きく変わり、不思議と不安はなくなってきたという。

結局お金ってなんなんだろう。たくさん持っていたら安心なのだろうか。そもそもお金ってそんなに必要なのかな。家族とか友人とか大事な人と一緒に過ごす時間を犠牲にしてまではたらく時間に費やす必要が本当にあるのだろうか。高いお金を払って高級レストランに行くよりも、自分や顔の見える人たちが作った素材を使った料理を作ってみんなで食べるほうが何倍も幸せだと思うし、一生分の稼ぎを費やして立派な家を買うよりも、ボロ家をあーだこーだ言いながら自分たちの手で直す方がたのしいと、わたしは思う。そんな話をできたことがとてもうれしかった。

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チャリダーつながりで穴虫に住むゆかさんとかっちゃんのお宅へ。ゆかさんは以前ユーラシア大陸をひとりで横断したチャリダーの大先輩。旦那さんのかっちゃんも世界各地を自転車で走ったことのあるチャリダー夫妻。前日に水越さんのお友達からいただいたイノシシ肉とマコモを持っていったら、インド仕込みのおいしいカレーを作ってくださった。

 

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ヘチマランプやスピーカーなど、手作りの品々もかわいい。

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わたしもゆかさんも手仕事が好きという共通点があり、海外や日本の手仕事トークで話が盛り上がった。その話の中で近所にすごい方がいるという話になり、翌日噂のスーパー主婦・ニシダさんの元へ連れて行っていただいた。

元々トルコのオヤという手工芸品がきっかけで絹糸を一から作りたいと思い、養蚕からはじめることにしたそう。

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ニシダさんが蚕から育て、紡ぎ、草木染めで染めた美しい糸。わたしもゆかさんも大興奮。

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スピンドルや糸紡ぎ車での糸つむぎも教えてもらう。ニシダさんがやるといかにも簡単そうに見えるのだけど、ちょっと油断するとブチッと切れてしまったり、逆に太くなりすぎたり。なかなか塩梅が難しい。

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最近は羊まで飼い始めたようで、もう少し毛が伸びたら羊毛を紡ぐのが楽しみだそう。

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完全に趣味の域を逸脱している…すごい人がいるもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

奈良編 #1 しかしかしか

京都から木津川沿いを南下して奈良に入る。どこまでも平らな道はメキシコのユカタン半島を彷彿とさせる。平坦で車通りが多くてとにかく眠い。何度か意識が遠のきそうになるのを必死でこらえながら、奈良に到着。

 

 

シカシカシカ…

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奈良に来たのは学生の時以来だから10年ぶりだろうか。こんなにも鹿が多かったっけ。ここ最近は野生の鹿しか知らないので、こうして人馴れした鹿を見ると実に不思議な気分になる。なんというか…かわいい。もう食べられないかもしらん。

 

そして有機農家を営む水越さんの元へ。母の友人の妹さんで、わたしが旅に出る前からずっとブログも読んでくださっていて、今回やっとお会いすることができた。
近所に住んでいる農家さんや猟師さんもイノシシやら鴨やニワトリ(飼っているのをわざわざシメてきてくれた)やら持って集まってくれて、旅のことや日々の暮らしのことについて夜な夜な話した。

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元々ご両親の代は慣行農法だったのが、水越さん(ご主人)が有機農業を引っさげて帰ってきてから、「クスリを使わないほうが体の調子がいいし、野菜の味も濃い」とご両親も気づき、今では完全にアンチ農薬になったという話や、おふたりの馴れ初め話がおもしろかったな。お手伝いするつもりが結局なにもできなかったので次回はこき使われにきます。

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京都編 #2 ラジオにのせて

滋賀の高島で出会った方から、京都のKBSラジオへの出演依頼をいただいた。わたしはすでにその時奈良にいる予定だったので一度はお断りしたのだが、まあこんな機会もなかなかないだろうと思い直し、電車に乗って京都に戻ることにした。

 

奈良から電車で約1時間。京都御所近くの喫茶店でカレーをごちそうになりながら打ち合わせ。このカレーがまたすっごく美味しくて、しかもルーがおかわり自由という。これだけでもうわざわざ来た甲斐があったなあと思ってしまうほど。

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打ち合わせから放送まで2時間ほどあったので、その間に大学に行ってみることにした。実はわたしが京都にいた時は三連休だったので先生にお会いできなかったのだ。顔なじみの先生のもとへ挨拶に伺う。8年も経つと先生以外はほぼ総入れ替え状態であったし、そもそも今のわたしは住んでいる世界が違いすぎて共通言語がほとんど見つからなかったが、それでも先生の元気そうな姿を見られたことはよかった。

 

そして迎えた本番。

 

ドキドキ…

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どうなることやらとヒヤヒヤしていたが、さすがはプロ、そして関西人。バシバシと気持ちよく突っ込んで盛り上げていただき、あっというまに20分が過ぎた。終わったあとはお土産に総長カレーと、「旅を終えたらまた出てください」という再出演オファーまでいただいたのであった。

 

今回の件で学んだことは「迷ったらやる」ということ。もしあのまま断っていたら何もせずにただぼけーっと縁側に座ってお茶をすすっていたか、奈良公園で鹿と戯れる1日になっていたことであろう。まあそれはそれで悪くはないのだけど、「やる」いうところに立つことで、自分だけでなく周りの人や環境も自然とそういう風に転がっていくし、いろんな可能性が拓けてくる。今までの人生においても、やった後悔よりもやらなかった後悔の方がはるかに尾をひく。

そんなことは去年旅に出た時からとうに気づいていたはずなのに。

それをあらためて思い出させてもらう出来事だった。

速報 このあとラジオ出演します!

https://www.instagram.com/p/BaDbzkPgaGU/

このあと15:30-15:50に京都のKBSラジオに急遽出ることになりました。生放送とかキンチョーする…放送エリア以外の方はradikoプレミアムかラジオクラウドというアプリで聴けるみたいです

 

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ドキドキ!!

 

 

京都編 #1 懐かしさとせつなさと

昨日の朝から降り始めた雨は翌朝になってもしとしとと降り続いていた。

昨夜は結局日付が変わるまで飲み、古良慕のスタッフであるのんちゃんのご実家に泊めていただいた。突然のことなのに快く受け入れてくれて本当にありがたい。

 

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琵琶湖から京都に抜けるには大きく分けて3つのルートがあり、いずれにしても峠を越えないといけない。一番短いけど急な途中越え、ぐねぐねと曲がった山中越え、一番楽だけど距離の長い大関越え。今回は大関越えの裏道である小関越えを行った。200mほどの小さな峠だがそれでも勾配が急なので汗が吹き出る。12時の鐘と同時に頂上に着き、なんだか気分がいい。

 

そこからはスルスルと坂道を下っていき京都に到着。まともに京都に来たのは何年ぶりだろうか。

真っ先に向かったのは一乗寺にある定食屋、「せんなり」。学生時代、わたしはここで4年間アルバイトをし、胃袋を支えてもらっていた。

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いつも変わらず温かく迎え入れてくれるおくさんとマスター。もうあれから10年も経つのかと思うと信じられない。

 

それにしても京都には友人がたくさんいたと思っていたのに、気づけばみんな就職やら結婚やらで散り散りになってしまった。

 

ジミーくんの実家であるアイバサイクルに里帰りしてみた。

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夜はいつもお世話になっている先輩のおうちへ。ナカイさんはわたしが人生の壁にぶつかる度に相談する頼りになるアニキ。昨年ご結婚されたそうで、奥様にもはじめてお会いした。そんな新婚さんのお宅におじゃまするという厚かましさ。実は近頃少し悩んでいたことがあったのだけど、お二人に相談したら吹っ飛んでしまった。やはり偉大な先輩です。

 

10年前のわたしはいつも何かに悩んでいて、自分に自信がなくて、人をうらやんでばかりいた。今も根本的には大して変わらないけど、当時はこれで人生決まってしまう!ぐらいに思っていたことが、今にしてみれば本当にちっぽけなことだったなあと感じるわけだから、きっと今悩んでることも10年後のわたしから見たらちっぽけなことなのだろう。そう思えば一見ぐるぐると同じようなところを回っているように見えて、案外らせん状に上がっているのかもしれないな。

 

大学時代の恩師や幼なじみとの再会、大学の校舎、はじめて一人暮らしをしたアパート、行きつけのパン屋、よく走った道…

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変わらないものと変わったもの、 懐かしさとせつなさを感じながら京都の街を後にした。

 

 

 

 

滋賀編 #2 鮒鮨とこらぼ

黒壁の街並みで有名な長浜。

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「どんどん」という長屋を改築したオサレなシェアスペースへ。

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どんどんのスタッフさんに湖まて徒歩1秒の屋根付き物件(東屋)を教えてもらって投宿。

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翌朝カラスの鳴き声で目がさめる。今日は10時から雨の予報なので太陽よりも早起きするつもりだったのだが…

屋根付きだが壁なしのため明け方は寒かった。

 

カメラマンのMOTOKOさんに、「高島に行くなら絶対会って欲しい人がいる」と言われ、まずやってきたは江戸時代から続く老舗の鮒鮨やさん、「魚治」。

魚を麹に漬けて2年間発酵させて作る鮒鮨。冷蔵庫のなかった時代の魚の保存方法。昔のひとの知恵が作り上げた食文化。チーズやヨーグルトなどが今ほど一般的ではなかった時代、発酵による酸味は受け入れられにくく、したがって甘露煮(鮒鮨の飯をおとして甘辛く煮る)のほうが人気だったそうだが、今は発酵食ブームなこともあって元々の鮒鮨の方が人気があるそう。時代とともに人々の味覚や趣向が変わるのは面白い。

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予報通り10時から雨が強くなってきた。

高島市の針江地区は平成の名水百選にも選ばれた「生水(しょうず)の郷 」。
各家をはじめ100カ所以上の湧き水が溢れ、600年以上前からある水路を今も生活の中で利用している。

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ここの水を仕込み水として使う酒蔵も多い。

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そんな水の町の一角に、「喫茶 古良慕(こらぼ)」というとても素敵なカフェがある。元々は古民家を取り壊す時などに出る廃材や建具をきれいにして売っているお店で、最近有名になった長野県のリビルディングセンターよりも先駆けてやられている。

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カフェの中には古材を使ったテーブルやイス、棚などが配置されていて、ついつい長居したくなるような素敵な空間。

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日替わりランチも美味しい。

 

ここで針江 のんきぃふぁーむというお米農家を営む石津さんと待ち合わせた。

本当はこの日のうちに京都に移動するつもりだったのだけど、いつのまにか土砂降りだし暗くなる前に京都に着くのは難しそうな時間となり、石津さんや古良慕のオーナー・島村さんにも「泊まっていけば」と言っていただいたので、そうさせてもらうことにした。

島村さんの家系は元々葭屋根を葺く葭商をされており、その後も古民家の移築や再生をしていたらしく、古民家をリノベーションした立派なおうちに住んでいた。

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今津で100年以上に渡って和ろうそくを作っており、石津さんの友人でもある大與(だいよ)さんにも連れて行っていただいた。

櫨の実や米ぬかから作られる和ろうそく。今では櫨を搾る農家さんもろうそく職人さんも数人しかいないという。伝統的なものからポップなものまでラインナップもさまざま。

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翌日から古良慕で展示をされる三瓶さんの作品を見せていただく。三瓶さんの手にかかれば流木やサンゴにも再び命が吹き込まれる。

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夜はみんなで鍋を囲む。祇園の料亭で料理人をしていたという島村さんの料理はめちゃくちゃおいしかった。

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地元のクリエイターさんも来て賑やかな食卓に。わたしが以前からずっと会いたかったhaiさん(鹿骨アクセサリーを作っている方)もなんとめちゃくちゃ近くに住んでおり、島村さんや石津さんがあの手この手でどうにか連絡を取ると、すぐに来てくださった。わたしが狩猟をはじめた頃、皮や骨を無駄にしたくなくていろいろと調べていたところ彼女の作品を見つけた。本当に美しくて、興奮して作り方などを尋ねたところすぐにお返事をくれたのであった。あれから数年のときが経ち、いろんなご縁とタイミングが重なって出会うことができた。

人の出会いはつくづく不思議なものだと思う。

 

 

 

滋賀編 #1 日本のキューバ

北海道のライダーハウスで会ったアオヤマさん。滋賀に来る時は寄ってくださいと言ってくれたのでお言葉に甘えておじゃました。

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長年小学校の先生を勤めていたが、いろんなことが重なり定年を2年残して退職し、そこからバイクで日本一周したり、フィリピンで3ヶ月生活したり。夏は4年連続で北海道を走っているそう。男のロマンを詰め込んだかのような部屋に住んでおり、ラジコン、メダカ、バス釣り、バイク、スキーと驚くほど多趣味。めちゃくちゃダンディで素敵なおじさまでした。

 


翌日は日本で唯一の湖に浮かぶ有人島沖島へ。アオヤマさんは昔ここで教師をしていたこともあり、案内してもらった。

フェリーに乗ろうとしたら財布の中に200円しか入っていなかった。アオヤマさん、すみません…f:id:mayataro811:20171010190509j:image

沖島まで約5分。あっという間に到着。

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シンプルイズベスト


島には軽トラが2台あるのみで、ほとんどの人たちは三輪車のようなママチャリで荷物を運んでいる。

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漁師のおじさんが網を直していたのだが、古くなった網は編んでロープにしていた。まるでキューバのようだ。

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チチカカ湖で見たような葦船も作られていたり、

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パタゴニアを彷彿とさせる風景が見られたり、

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陸からわずか5分の距離なのにここにはまるでタイムスリップしたかのような異世界が広がっていた。

お昼ご飯までごちそうになり、アオヤマさんにお礼を告げて14時頃出発。明日は天気が悪いというので、なるべく先に進んでおきたいところ。

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走り出してしばらくすると見覚えのあるライダーさんが。アオヤマさんがわたしの忘れ物を届けてくれたのだった。

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颯爽と去っていくアオヤマさん。かっこいいわ〜。

それにしてもわたしは本当に忘れ物が多い。3日に一度は何かをなくす。

 

なつかしの琵琶湖湖岸を走る。

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https://www.instagram.com/p/BZ3SpbRgRRV/

ママチャリで琵琶湖を一周したのがはじめての自転車旅だった。まさか10年後も同じことをしているとは、あの時のわたしは思いもしなかったでしょう。My first bicycle trip was to cycle around Lake Biwa. Who could imagine that I'm still doing the same 10 years later?#チャリ旅 #discoverjapan #びわいち

 

 

 

三重編 #2 友をたずねて

鈴鹿山脈を横目に国道306を南下する。

直進しようとしたところ、左折してきた車とガードレールの間に挟まれて倒れた。いわゆる巻き込み事故ってやつである。わたしをひいた車はそのまま逃げていった。いわゆるひき逃げってやつである。逃げていく車をボーッと眺めることしかできなかったが、脳裏にしっかり刻まれた18-47。幸いかすり傷程度で済んだが、借りていたパニアバッグにタイヤの跡がベットリついたし、太ももにも違和感。ひどい。

 

小さなアップダウンを繰り返し、たどり着いたは友人のしょうちゃんち。彼女はここでご主人とともに「彩園百種」という屋号で農家をやっている。

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去年の1月に来た時は壁も風呂もキッチンもなかったのに、今やすっかり立派なおうちになり、新しい家族も増えていたりして、一年っていろいろあるんだなあとしみじみ思う。

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地元で林業をされている三浦さんがわたしのお話会を開催してくれた。前回遊びに来た時にみかん狩りに連れて行ってもらい、旅の間も応援していただいていた。地元の方々中心に20名近く集まってくださった。

イーピンさんも松阪から駆けつけてくださり、ボリビアの時からずっと借りていたパニアバッグをようやく返すことができた。一緒に来ていたナオちゃんはママチャリで埼玉から九州まで走ってるそう。ママチャリで箱根越えをしたと聞き、若さってすばらしいと感心してしまった。

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夜な夜な囲炉裏を囲んで地元のおっちゃんたちと飲んだ。

 

翌朝、友人からの電話で目覚める。近所の人の鹿よけネットに鹿が絡まったのでどうにかしてほしいとのこと。わたしがついた頃には既にどうにかなっていた。そんなわけで急遽鹿の解体をすることに。わたしの行く先々に鹿が待っている。

模様がきれいだったので皮もなめしてみた。

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家づくりの方はあとは土間に鉄平石を敷き詰めてストーブを設置すれば完成。寒くなる前にやっちゃおう!というわけで

かさ上げするためにコンクリを打ち、

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鉄平石をパズルみたいに並べる。気の遠くなるような作業。

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野菜の収穫、植え付け、出荷のお手伝いをしたり、

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母は強し

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庭のキンモクセイが良い香りを放っていたので桂花陳酒を作ってみたり、

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毎日とれたてのおいしい野菜をモリモリ食べて

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スーパーアイドルたえちゃんに癒され

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農家の娘はキュウリがお好き

 

あっというまに一週間が過ぎていったのであった。

 

ちなみにお野菜はこんなかんじ  

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【おまかせお野菜ボックス】

無農薬のおいしいお野菜がこんなに入って2000円とな!特に島オクラは花のような香りがして絶品です。ぜひ一度お試しあれ!

ご注文はコチラから→ 彩園百種

 

しょうちゃん、りょうたさん、たえちゃんありがとう!また来るね!

三重編 #1 MY HOUSE

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知多半島を出発し、ジャンクションで迷子になりつつもどうにか国道をつらつらと走って三重県に突入。f:id:mayataro811:20171001235017j:image

このあたりは彼岸花が多い。彼岸花というのは今まで住んできたところではあまり見かけなかったのだけど、暖かいところに咲くのだろうか。

根っこに毒があるそうで、田んぼの土手にたくさん生えているのはモグラよけらしい。

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70km走って、本日の目的地・三重県最北端にあるいなべ市のオサレカフェ&雑貨屋、「MY HOUSE」に到着。

 

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オーナーのハヤブサさんとは以前に狩猟サミットで知り合い、いつかあそびに行きたいと密かに思っていた。ヤギ、ニワトリ、犬、ネコ、ミツバチを飼い、田んぼと畑をしつつ、忍び猟と罠猟で鹿やイノシシを獲り、自給率の高い暮らしをしている。カフェメニューにはこうしたお肉や野菜、そして自家製の調味料が使われているし、獲った命を余さず使い皮や角を使ったアクセサリーや道具類、骨格標本などもたくさん飾られていた。

どこを切り取っても絵になる素敵な空間。

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息子の凪くんとどうぶつのお世話。

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一週間前ほどにハヤブサさんに「遊びに行きたいです」と伝えたところ、急遽お話会を開いていただくことに。直前の告知だしそんなに集まらないだろうと思っていたのになんとびっくり30名近い方々が来てくださった。

いなべ市は最近移住ブームらしく、若い親子がたくさんいらしてくれた。旅好き、自転車好き、有機野菜農家、大工、料理人、クリエイター、アーティストなどいろんな面白いひとがたくさん。いなべ市アツイぜ。

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終了後は持ち寄りごはん。おいしくてあっという間になくなった。f:id:mayataro811:20171001235523j:image 

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この日のことをブログで紹介してくださったようです。

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翌朝、ハヤブサさんと凪くんと一緒に罠の見回りについて行かせてもらった。ここの集落では猟師さんは他にいないらしく、何か獣が出ると近所の人から電話が来るという。家のすぐ裏にこんなにもたくさんの猟場があるのはうらやましいけど、これだけ全部ひとりでやるのは大変だろうなあ。

方法論だけでなく、罠をかけるときの心構えだとか、動物の痕跡の見方とか、大変勉強になりました。一緒に歩いていた凪が動物の足跡を見つけては、「鹿だ。まだ新しいね。」などと言っていて、こんな素晴らしい環境でこれから彼がどんな風に成長していくのか楽しみで仕方がない。

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そのあとは山一つ越えて滋賀に住むお友達のお宅を訪ねたり、キノコを狩ったり、くるみを拾ったり、のぞみんの工房とタコオブジェを見せてもらったり。

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銅板をひたすら叩いたり溶接したりして作ってるらしく、ちょうどいいのがないからとネジの一本一本まで作るこだわりよう。この写真だとイマイチすごさが伝わらないけど実物は超かっこいい。

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おうちに帰って晩御飯。f:id:mayataro811:20171001235848j:image

出発の朝。雨が止むのを待っていると凪はなぜかもぞもぞしだした。

と思ったら、頭の上に何かを乗せられ、見るとかわいらしいポストカードだった。

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ありがとう!またくるよ!

あーもう。めちゃくちゃかわいいぞ、凪。ちなみに顎のピンクのは何?と聞いたら服だそう。

凪画伯の作品がどれも最高すぎて缶バッジたくさん買っちゃった。

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出発しようとすると、マキさんがおにぎりやら手作りのグラノーラやらを持たせてくれた。めちゃくちゃうれしい。

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雨も上がったところで名残惜しくも出発。

ハヤブサさん、マキさん、凪くん、本当にお世話になりました!!

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