三重編 #1 MY HOUSE
知多半島を出発し、ジャンクションで迷子になりつつもどうにか国道をつらつらと走って三重県に突入。
このあたりは彼岸花が多い。彼岸花というのは今まで住んできたところではあまり見かけなかったのだけど、暖かいところに咲くのだろうか。
根っこに毒があるそうで、田んぼの土手にたくさん生えているのはモグラよけらしい。
70km走って、本日の目的地・三重県最北端にあるいなべ市のオサレカフェ&雑貨屋、「MY HOUSE」に到着。
オーナーのハヤブサさんとは以前に狩猟サミットで知り合い、いつかあそびに行きたいと密かに思っていた。ヤギ、ニワトリ、犬、ネコ、ミツバチを飼い、田んぼと畑をしつつ、忍び猟と罠猟で鹿やイノシシを獲り、自給率の高い暮らしをしている。カフェメニューにはこうしたお肉や野菜、そして自家製の調味料が使われているし、獲った命を余さず使い皮や角を使ったアクセサリーや道具類、骨格標本などもたくさん飾られていた。
どこを切り取っても絵になる素敵な空間。
息子の凪くんとどうぶつのお世話。
一週間前ほどにハヤブサさんに「遊びに行きたいです」と伝えたところ、急遽お話会を開いていただくことに。直前の告知だしそんなに集まらないだろうと思っていたのになんとびっくり30名近い方々が来てくださった。
いなべ市は最近移住ブームらしく、若い親子がたくさんいらしてくれた。旅好き、自転車好き、有機野菜農家、大工、料理人、クリエイター、アーティストなどいろんな面白いひとがたくさん。いなべ市アツイぜ。
終了後は持ち寄りごはん。おいしくてあっという間になくなった。
この日のことをブログで紹介してくださったようです。
翌朝、ハヤブサさんと凪くんと一緒に罠の見回りについて行かせてもらった。ここの集落では猟師さんは他にいないらしく、何か獣が出ると近所の人から電話が来るという。家のすぐ裏にこんなにもたくさんの猟場があるのはうらやましいけど、これだけ全部ひとりでやるのは大変だろうなあ。
方法論だけでなく、罠をかけるときの心構えだとか、動物の痕跡の見方とか、大変勉強になりました。一緒に歩いていた凪が動物の足跡を見つけては、「鹿だ。まだ新しいね。」などと言っていて、こんな素晴らしい環境でこれから彼がどんな風に成長していくのか楽しみで仕方がない。
そのあとは山一つ越えて滋賀に住むお友達のお宅を訪ねたり、キノコを狩ったり、くるみを拾ったり、のぞみんの工房とタコオブジェを見せてもらったり。
銅板をひたすら叩いたり溶接したりして作ってるらしく、ちょうどいいのがないからとネジの一本一本まで作るこだわりよう。この写真だとイマイチすごさが伝わらないけど実物は超かっこいい。
おうちに帰って晩御飯。
出発の朝。雨が止むのを待っていると凪はなぜかもぞもぞしだした。
と思ったら、頭の上に何かを乗せられ、見るとかわいらしいポストカードだった。
ありがとう!またくるよ!
あーもう。めちゃくちゃかわいいぞ、凪。ちなみに顎のピンクのは何?と聞いたら服だそう。
凪画伯の作品がどれも最高すぎて缶バッジたくさん買っちゃった。
出発しようとすると、マキさんがおにぎりやら手作りのグラノーラやらを持たせてくれた。めちゃくちゃうれしい。
雨も上がったところで名残惜しくも出発。
ハヤブサさん、マキさん、凪くん、本当にお世話になりました!!