4/12 Wed
3日間お世話になったRuthの家を出て、メリダへ向かう。この先はしばらく高速を進む。高速は路肩が広くて路面もきれいなので走りやすいのだが、景色は死ぬほどつまらない。しかしユカタン半島は街と街をつなぐ大きな道路は高速しかないので仕方ない。
途中でタマレス(トウモロコシやバナナの葉でくるまれた、メキシコ版ちまき)を食べ、しばらく走っているとPumuchというキムチみたいな名前のやたらパン屋が多い村に着いたのでパン屋に寄ってみた。パンはとてもおいしく、お店の人もやさしくて冷たいAgua de Jamaica(ハイビスカスウォーター)やPozol(カカオの飲み物)をくれた。ほぼお湯と化していたボトルの中にも氷をたっぷり入れてもらい、みんなに見送られながら再び走り出す。
高速はつまらないが、ところどころ村があり、おとぎ話に出てきそうな家がある。民族衣装を着ている人も多い。こういう村が好きだ。しかし小さな村には宿はなく、野宿ができそうな気配もないので、結局Calkinという町まで来た。教会に泊まれるところはないか尋ねると、なんとサロン(待合室?)を使わせてくれるという。5ペソでシャワーも浴びさせてもらい、至れりつくせりである。ありがとう神様!!
4/13 Thu
代わり映えのしない高速の景色にすっかりやる気をなくしたので、村が出現する度に寄り道をしていた。2つ目に寄った村は帽子が有名らしく、広場には巨大な帽子のモニュメントがあった。走っていると客引きのお兄さんにつかまり、帽子工房に連れて行かれた。ヤシの葉を帽子の形に編む作業は洞窟の中で行われる。湿度が高いので作業がしやすいからという理由だが、こんなに蒸し暑い環境での作業は過酷だと思った。
編み上がった帽子は機械でプレスして成型される。
店の中にも外にも色も形もさまざまな帽子が所狭しと並び、わたしも買おうかと悩んだが、持ち運びが面倒そうなので諦めた。
そのあともだらだら走ってたら、14時の時点でメリダまであと60km以上あるではないか。そこからスピードを上げて、どうにか暗くなる前に着いた。ネットで評判の良かったラファおじさんの宿にチェックインし、セントロのスーパーへ買い物に行く。野菜や卵を抱えてスーパーから出て、向かいの広場で焼きたてのワッフルをくるくる巻いてパリパリにして中にチーズやヌテラをいれるお菓子をたべた。
宿に戻ってビールを飲んでハンモックでゴロゴロしていたら、たかしくんという日本人の男の子が帰ってきた。彼はサルサとカポエラ(ブラジルの格闘技)を習いながら3ヶ月ぐらい滞在しているらしく、これからマリアッチのギターみたいな楽器と衣装も買って、日本に帰ったらディズニーランドのダンサーになるという面白い子だった。
明日はセマナサンタの目玉である"Via cruses"という「十字架をおみこしみたいに運んで立てる儀式」が行われるそうなので、せっかくならそれを見てみたい。
4/14 Fri
Via Crusesを見ようと、情報収集を試みるが、11時からだとか16時からだとか人によって言うことがぜんぜん違うので困る。一番信用できそうなポリスの人が14:30だというので、その時間に合わせて教会に行ったのだけど、なかなかはじまらない。だんだんと睡魔がやってきて面倒になったので買い物をして帰ることにした。ちなみに市場で魚を買って煮付けを作ることにしたのだが、なぜだかサメを買うことになり味噌汁とサメの煮付けと卵焼きを作ったけどあまりおいしそうでなかったので写真はない。
夜はたかしくんにサルサバーに連れて行ってもらう予定だったのだけど、土砂降りになったのと、お友達がやってきたので彼らのおうちのパーティーに行くことになった。そんなこんなで今日もサルサに行けず。つくづくサルサに縁のないわたしだけど、深夜までみんなで言葉当てゲームをしてたのしかったのでそれはそれでまあいっか。