昆布漁師の朝は早い。3:30に起きて準備をし、5時過ぎに出漁する。ただし天候次第で中止となる。この日は快晴だったが、風が強くて中止になった。のちに風はおさまったのだが、この朝の時間に出発しないと間に合わないのだそうだ。
天然昆布の出漁がない日は前もって収穫してあった養殖昆布を綺麗にして巻き直す作業をする。一枚一枚裏表丁寧にスポンジで表面をこすって汚れや付着物を取り、50cmほどの長さの板に巻きつけて長さを揃える。一本の昆布は電柱ほどの長さがあるという。最近は天然物が取れなくなってきたので養殖の価値が上がってきたらしい。
天候に大きく左右される漁の世界。冬場は海水も凍りつく寒さの中、昆布の間引きをするらしい。そんな過酷な仕事でも家族で支え合い、乗り越えてきたのだろう。
天気もいいので函館朝市に向かう。北海道はどこも中国人観光客だらけで、看板も日本語よりも中国語が多いぐらい。10年前にドイツのエコツアーで一緒になった友人が北海道に住んでいるというので連絡を取ってみると、はるばる150km車を走らせて会いに来てくれた。活きイカ丼の店に入る。
醤油をかけると暴れるイカ。なんかかわいそう。
結局エビちゃんにイカちゃんをごちそうになってしまった。ありがとう!
ひたすらイカ推しなこの町、散歩していたら「イカ広場」という表示があったので、イカのモニュメントでもあるんだうなあ、と予想していたらイカリのモニュメントしかなかった。英語で"squid square meeting point" と書かれていたけど誰もいなくて笑った。いろいろ衝撃的すぎて写真撮り忘れた。
金森倉庫は横浜の赤レンガ倉庫とそっくり。赤レンガ色のあずきソフトクリームを食べてたら、近くで大道芸をやっていたのでなんとなく見ていたのだが、このブライアンというアメリカ人がめちゃくちゃ面白くて、わたしは終始爆笑していた。
いやー、すごいレベル高いわ。ひとりであそこまでできるのがすごい。
あまりに良かったので一緒に写真を撮ってもらった。
エビちゃんとわかれて、サムズバイクのなみさんにオススメされた函館の自転車やさん、CHILLNOWAへ。ここの居心地が良すぎて一ヶ月棲みついちゃってる日本一周チャリダーが二人もいた。
そして帰ったらごちそうだった。
寿司や刺身がどれもうなるほどうまくてたまげた。北海道すごすぎる!
今日もごちそうさまです!!
翌朝は5:30に出漁するというので見に行く。合図とともに船が一斉に沖に出て行く。昔はこの何倍も船がいて、すごい迫力だったそう。
朝ごはんと、おみやげに大量の昆布とわかめまで頂いてしまった。なんかもうありがたすぎて申し訳ない。あまりに大量なのて送ってもらうことにした。
ハセストのやきとり弁当(豚だけどやきとり)を買って、フェリー乗場へ向かう。輪行だと自転車料金がかからないと言われたので、すごくすごく面倒だけど、1000円のためにがんばった。
フェリーに乗り込み、買ってきたやきとり弁当(豚だけど)をガマンできずにひとくち…のつもりが、気付けば出港前に完食していた。
なにこれ。なまらうまい。
予定どおり11時に大間に着く。船員さんが自転車を運ぶのを手伝ってくれてとてもありがたかった。
大間は驚くほど誰もいない。オーマイガー。
明日から雨らしいので今日中になるべく進んでおきたいけどどこまでいけるかしら。
むつのパン屋さんでキッシュと蒸しパンを買う。あとで食べようと思っていたのに気付いたらすべてなくなっていた。ふしぎ。
横浜というなじみのある場所に着いた。
道の駅もなかなか快適そうだけど、人が出入りしそうだしトイレの前はちょっとにおうな、とか思いながら近くの温泉へ。青森県の温泉はせっけんやシャンプーがない代わりにとても安くて助かる。
毎日風呂に入るなんて贅沢してるなーとは思うんだけど、やっぱり風呂は格別ですね。
温泉に向かう途中でいいかんじの東屋を見つけたので今夜はここに投宿。屋根があるので一安心。雨あんまり降らないといいな。