鹿の革を脳みそで鞣す Braintanning その2
皮を石灰水に浸けて約10日。
ようやく毛がするすると抜けるようになった。
その代わり皮はブヨブヨに膨れ上がる。
アルカリ性に傾いた皮を中性に戻すため、皮を川に浸ける
(ダジャレじゃないよ)
まる2日放置するとようやく元の感触に戻った。
皮を川から引き揚げて水分を取ったら、次なる工程はAcidifing.
弱酸性にすることで脳みそなどのなめし剤の入りを良くするようだ。
本では4gallonのお湯に対して1/2cupのお酢を入れるとあったが、
バケツの容量の関係で10Lに対してコップ半分のお酢を入れた。
皮を投入し、時々かき混ぜながら約15分。
あまり置きすぎたり、酸性が強かったりするとこれまたブヨブヨになってしまうらしい。
皮を取り出し、乾燥させる。
翌日
皮が乾いたところでついになめし剤、「脳みそ」の登場!
ちなみに脳みそは同じ個体のもの。
好みのハーブなどを一緒に入れてもいいとあったので、
庭に生えているローズマリーと一緒に冷凍保存していた。
お湯の中で指で潰しながら液体状にする。
そして皮を投入!脳みそ液をすりこむようにしてマッサージする。
フタをして一晩放置。
さらに翌日
皮を取り出し、絞りの作業。
安定した水平な棒に首側が下にくるようにしてお尻の部分をかけ、
首部分が重なるようにループ状にする。
そして左右からくるくると皮を巻き込むようにして中心まで。
ループの下の部分に棒を通してくるくるとねじる。
下にバケツを置いて、液体を回収する。
絞り切れたら逆回転、そしてループの位置を1/4ずつずらして同様に行なう。
絞り終わったら皮を広げて絞り残しがないかをチェック。
そして回収した液体入ったバケツにもう一度浸けておく。
2度やることでより柔らかい皮に仕上がるらしい。
翌日もう一度同じ作業をして、ひとまず終了。
このあとSofteningの工程に入るのだが、
すぐにできない場合は冷蔵or冷凍保存しておいてもいいそう。
明日からしばらく出来ないのでビニール袋に入れて冷蔵庫に入れた。
週明けにまた続きをやりたいと思う。
果たしてうまくいくのか。。